ナ・リーグはフィリーズのハーパーが2度目の受賞
MLB機構は9日(日本時間10日)、優れた打者に贈られるハンク・アーロン賞の受賞者を発表し、ア・リーグでは本塁打王に輝いたブルージェイズのウラジーミル・ゲレロJr.内野手(22)が史上最年少で選ばれた。最終候補者7人にノミネートされていたエンゼルスの大谷翔平選手(27)は受賞を逃した。
ゲレロJr.はともにリーグ1位の48本塁打、OPS 1.002(出塁率.401+長打率.601)に加え、打率.311は同3位。史上最年少で“最強打者”の称号を手にし「必死に練習を重ね、その成果が受賞につながって非常に誇らしく思っている。とてもうれしい」と話した。
大谷は打率こそ.257だったが、リーグ3位の46本塁打を放つなど100打点、26盗塁、リーグ2位のOPS.965(出塁率.372+長打率.592)を記録。投手として9勝を挙げる傍ら打者としても輝かしいシーズンを送ったが日本人初の受賞とはならなかった。
ナ・リーグではフィリーズのブライス・ハーパー外野手(29)が2015年以来2度目の受賞。打率.309、35本塁打、84打点をマークし、長打率.615とOPS 1.044はともにメジャー全体1位だった。
ハンク・アーロン賞は、歴代2位の通算755本塁打を放った同氏の功績を称え1999年に設立。パワーヒッターの称号ではなく安打や盗塁数なども含めた総合的な攻撃力が評価基準となり、日本選手では過去に、マリナーズ時代のイチローが2004年と2007年に最終候補に残ったことがある。