4年ぶり予告先発なし…初戦の先発は誰に
今季の日本一を決める日本シリーズが20日、開幕する。
20年ぶりの日本一を目指すヤクルトの高津臣吾監督は選手時代、ヤクルトのクローザーとして4度の日本一に貢献してきたが、指揮官としては初めての大舞台となる。
「監督としてすべて初めてのことなので、また選手のときと違った感情が必ず出てくると思う」と、日本シリーズを前日に控えた心境を語った。
1995年以来26年ぶりとなるオリックスとの対戦については、「やはり代表される選手は投打ともにいますし、すごく手強い相手だと思っています。もちろん、そんな簡単なシリーズになるとは思っていませんし、勝つか負けるかはやってみないとわからないですけど、大いに日本中の野球ファンの方が盛り上がってくれるシリーズにしたい」と、熱い戦いをファンに約束した。
今回は4年ぶりに予告先発を実施しないことが決定したものの、注目される第1戦の先発に、オリックスの中嶋聡監督は山本由伸を起用することを敢えて明言した。ヤクルトはCSファイナルステージ第1戦でプロ初完封勝利を挙げた奥川恭伸が予想される。
高津監督は大事な初戦を任せる投手について、「初戦の大事な1戦ですし、今までチームを勝ちに導いてくれたピッチングを期待しています」と、先陣を託す投手に期待を込めた。
奥川本人は山本に対して「成績通りの素晴らしいピッチャーだと思います」とし、「どのピッチャーもそうですけど、ロースコアのゲームになるのかなと思うので、そこを粘り負けないように頑張りたいと思います」と、意気込みを語っている。
大事な初戦を飾り、勢いに乗りたいヤクルト。指揮官は「せっかくチャンスをつかんだわけですから、もう一つのチャンスをぜひつかんで、今年を終わりたいなと思っています」と、リーグ優勝、CS制覇と続き、日本一の栄冠もつかみにいくことを誓った。
文=別府勉(べっぷ・つとむ)