発表後いきなり秋季トレーニングに合流
14年ぶりに相川亮二がベイスターズに帰ってきた。
DeNAのコーチ就任が発表された翌日、ファーム総合施設『DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA』で行われている秋季トレーニングに相川新コーチが合流した。
午前の練習後、取材に応じた相川コーチは「かなり月日が経っているので、懐かしく感じました」としみじみ。「正直、ベイスターズのユニフォームを着ることはないんじゃないかと本当に思っていた。入団したチームですし、チャンスをくれた球団に優勝を」と意気込んだ。
また、「寮の時からお世話になっている兄貴分」と慕う三浦監督からは、「キャッチャーだけではなく、色んな部分で力になってくれ」と要望されたことを明かし、「僕にとってコーチできることは幸せ。監督を男にするため力になりたい」と、言葉に力を込めた。
2009年からはヤクルト、2015年からは巨人と渡り歩き、昨年まで巨人でコーチを努めていた際は、DeNAについて「ポテンシャルは高いなと感じていた」とのこと。「勝負事は紙一重なので、なにか歯車が合ったときには爆発的な感じになると思っている。(昨年までは)噛み合っていなかったのかな」との印象を語り、「防御率は最下位でも勝てると思いますし、競ったときに投手、野手ともにどういう戦い方ができるかが一番大切なところ。ワンチャンスでひっくり返せるようなチームに」と、最下位に沈んだチームの浮上ポイントも指摘した。
コーチングについては「癖になるまで無意識でいい動きに、いい思考になれるまでねちっこくやって行こうかなと思う」と述べ、DeNAのキャッチャー陣については「選手はいい。ありがたいメンバー。バッテリーで(問題が)あれば僕の責任です!」と言い切った相川コーチ。長年バッテリーを組んだ番長とともに、他球団で得たノウハウを横浜で解き放つ。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)