足立はスカウト、下妻はブルペン捕手へ転身
楽天は21日、10月末に戦力外通告を受けていた足立祐一選手(32)と下妻貴寛選手(27)が今季限りで現役を引退することを発表。来季以降は栗原健太氏がプロスカウトグループ、足立がアマチュアスカウトグループ、下妻がブルペン捕手に就任することもあわせて発表された。
足立は桜美林高から神奈川大、パナソニックを経て2015年のドラフト6位で楽天に入団。1年目に自己最多73試合に出場したが、以降は出場機会を減らし、今季は10試合、打率.059、0本塁打、1打点の成績。10月26日付で戦力外通告を受けていた。
32歳でセカンドキャリアをスタートさせることになった足立は「6年という現役生活でしたが、常に応援してくださったイーグルスファンの皆さん、本当にありがとうございました。今後はアマチュアスカウトとして、これからの楽天イーグルスを背負って立つ選手たちを発掘し、違う形で、球団、イーグルスファンの皆さんに恩返しをしていきたいと思います」と、来季以降も球団に貢献することを誓った。
下妻は酒田南高から2012年のドラフト4位で入団した大型捕手で、故障の影響もあって一時は育成契約となっていた苦労人。昨季開幕前に支配下復帰を果たし、今季は16試合の出場で打率.174、0本塁打、2打点の成績だった。
足立と同様、下妻も戦力外通告を経て引退を決意し、「プロに入り、9年間、怪我もあり、育成選手も経験しました。どのような時も、たくさんの方々に支えられて、やってくることができた9年間だったと思います。支えてくださった皆さん、応援してくださったファンの皆さんには本当に感謝しかありません」と現役生活を支えてくれた周囲へ感謝。
来季からはブルペン捕手としてチームに胎動することになり、「これからは裏方として、選手一人ひとりをサポートしながら、東北のチームである楽天イーグルスを支えていきたいと思います」とセカンドキャリアを見据えた。