ロングティーを行う和田康士朗

 21日、ZOZOマリンスタジアムでロッテの秋季練習が行われた。

 岡大海は打撃練習でレフト方向多めに打球を放ち、茶色から途中白木のバットに変更してからも、左中間スタンドに何球も放り込めば、藤岡裕大はこの日もティー打撃から福浦和也二軍ヘッドコーチ兼打撃コーチのマンツーマン指導を受けた。打撃練習では一、二塁間に放つ当たりが何球かあったが、基本的には反対方向中心だった。

 前日に井口資仁監督、福浦コーチの2人から打撃指導を受けた加藤匠馬は、この日もバランスボールに座ってのティー打撃中に井口監督、福浦コーチから身振り手振りアドバイスをもらっていた。連続ティーのときには、井口監督がチューブをネットに巻いた箇所にめがけて打ち込んだ。

 14時頃からは若手選手を中心に打撃練習を行った。打撃ケージ内での打撃練習をスタンドから見ていると、1人選手あたり約6分間打ち、最初は反対方向、途中から引っ張り、終盤にスタンドに打ち込む形だった。

 ケージのなかで打っている以外の選手達は、4箇所でティー打撃、一塁側、三塁側でロングティー。藤原恭大はこの秋季練習中、上半身にゴムバンドを体に巻きつけて打っているが、この日は上半身と下半身にゴムバンドを巻きつけ打ち、終盤はゴムバンドをとって打っていた。ケージで打ち終わったあとは、連続ティー、ロングティーで汗を流した。

 和田康士朗は代走の切り札として24盗塁で盗塁王に輝いたが、今季立った打席数は24。ロングティーでは片足ケンケンするようにしながら打ったり、約5秒間片足で立っている状態を保ったあと、トスをあげてもらい打つなど工夫を凝らしていた。

 山口航輝は連続ティーのときに福浦コーチからアドバイスをもらい、自身のケージ内での打撃練習が終わったあとも、すぐに福浦コーチのもとへいき打撃について確認を行っていた。その後も、黙々とロングティーを行っている姿が印象的だった。

取材・文=岩下雄太

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