倉本「休んでいる時間はない」
DeNAの倉本寿彦と神里和毅は23日、契約更改交渉に臨み、倉本は「900万円ダウン」の4210万円、神里は5200万円から「8%ダウン」で更改した。(金額は推定)
倉本は5月9日の阪神戦でヘッドスライディングした際に左薬指を骨折した影響もあり、46試合の出場に留まり、打率.208(72-15)、0本塁打、6打点の成績に終わった。
「約3カ月、チームも苦しい中で離脱したので悔しい思い、力になれなかった思いが強いです」と無念さを滲ませたが、怪我を負ったプレーには「後悔はなかった。やらなきゃよかったはないですね」とガッツマンらしく振り返った。
この秋は新たにコーチングスタッフへ加わった鈴木尚典コーチと石井琢朗コーチから指導を受け、「休んでいる時間はない。身体を動かして、良い形で2月を迎えられるように」と、来春キャンプでのアピールを誓った。
「悔しさしか残らないシーズンだった」
4年目にして自己ワーストの打率.191(110-21)に終わった神里は、プロ入り後初のダウン提示を受けてサイン。
神里はポジションを争っていた梶谷隆幸が巨人にFA移籍し、定位置奪取が期待されていたものの、自己ワーストの打率.191(110-21)に終わり4年目にして初のダウン提示。
「今年はカジさんが抜けてチャンスだったのに掴みきれなかった。悔しさしか残らないシーズンだった」と話し、「結果を残さないといけないという気持ちが強く、キャンプからうまく行かずに焦ってしまった1年だった。フォームも固めきれなかったし、相手と勝負できていなかった」と、浮上のキッカケを掴みきれずに終わったシーズンを振り返った。
それでも、「バッティングの意識を変え、後半はいい感じが出ていた。オフに生かしていければ」と収穫もあった。来季は勝負の5年目。再びレギュラー奪取を目指す。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)