ニュース 2021.11.25. 13:57

大阪桐蔭が神宮大会初優勝 西谷監督「レベルアップして春に挑戦したい」

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神宮大会に出場した大阪桐蔭の選手たち (C)Kyodo News
25日・神宮球場
明治神宮野球大会 高校の部 決勝
大阪桐蔭(近畿地区代表)11 - 7広陵(中国地区代表)

 大阪桐蔭が4年ぶり4回目の出場にして、神宮大会初優勝を果たした。3回表、大阪桐蔭は1死二・三塁から4番・丸山一喜一塁手(2年)が右前へ先制の2点適時打。その後も打線が繋がった大阪桐蔭は、この回5安打を集中し、一挙4得点。4回には3番・松尾汐恩捕手(2年)が左翼席へ弾丸ライナーで運ぶ3ラン本塁打。「しっかり叩いていくという結果が繋がった。そういう面ではしっかり意識できた本塁打」と振り返った松尾は、7回にも再び左翼席へ、この日2本目となるソロ本塁打を放ち、4安打4打点。

 一方、広陵も5回裏に4番・真鍋慧一塁手の適時内野安打、続く5番・田上夏衣左翼手の中前適時打と1年生コンビが打点を挙げるなど、この回打者10人で6安打を集中し、5点を挙げるビッグイニングに。6回にも真鍋が左翼への適時二塁打を放つなどして中盤以降追い上げたが、及ばなかった。

 終わってみれば、毎回の18安打で11得点と打撃戦を制した大阪桐蔭。甲子園では常連の強豪校ながら縁遠かった神宮大会のタイトルを初めて手にした。

 西谷浩一監督は来春のセンバツ大会へ向けて「秋のチームはどこのチームも力が不安定。みんなで力を合わせて最後までいけたが、まだまだ力がないことは自分たちが一番わかっている。走攻守すべてをレベルアップして春に挑戦したい」と話した。

▼ 西谷浩一監督
「(試合を振り返って)長打の打てるチームではないので、しぶとくしぶとくセンター返しをした結果があのヒットになったと思います。(継投)最初から全員使うくらいの気持ちで。代打陣も準備していましたので、結果的には7失点したことは反省しなければいけないですが、勝てたことは勉強になったと思います。(来年の選抜に向けて)謙遜しているのではないですけど、秋のチームはどこのチームも力が不安定。みんなで力を合わせて最後までいけたが、まだまだ力がないことは自分たちが一番わかっている。走攻守すべてをレベルアップして春に挑戦したいと思っています」

▼ 4安打2本塁打4打点の3番・松尾汐恩捕手(2年)
「(最初の本塁打を振り返って)叩いていくという結果が、ホームランにつながった。そういう意味ではしっかり意識できたホームランだったと思います。(サイクルの意識は)自分のバッティングを心がけていました。(2本目の本塁打)自分のスイングができた」

▼ 5番手で8、9回の2イニング登板、3安打1失点だった前田悠伍投手(1年)
「(どういったことを意識)今日は少し浮いてしまったんですけど、高さとコースを意識して、キャッチャーの松尾さんを信じて投げました。(どんな成長をしたい)この3試合で課題が見つかったと思うので、冬の練習でもうひとつレベルアップして春に向けて頑張りたいと思います」


(取材=ニッポン放送アナウンサー・洗川雄司)
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