「ワクワクの方が大きいですね」。
落ち着いた冷静な口調で語りつつも、かずさマジック・渡辺俊介監督の目の奥には熱い闘志が垣間見えた。かつて、千葉ロッテマリーンズで13年間プレーし『ミスターサブマリン』の異名をとった男は、日本製鉄かずさマジックの監督に就任して2年目になる。
昨年は予選敗退。その悔しさを胸に1年間、選手、コーチ、スタッフと共に隙のないチーム作り上げ、「監督」として初めて都市対抗野球本大会出場の切符を掴み取った。
11月28日に開幕する『第92回都市対抗野球大会』を前に、ニッポン放送大泉健斗アナウンサーが、その想いを訊いた。
——「監督」として就任2年目で初めて臨む都市対抗野球、いまの気持ちは?
「去年の予選敗退から、“まずは東京ドームに出るんだ!”、とやってきたものを今から皆で味わうと思うとワクワクの方が大きいですかね」
——去年はハナマウイに敗れて予選敗退。悔しい経験だったと思います。この1年間、チームはどう過ごして来ましたか?
「社会人野球のチームにとって、都市対抗に出るということ、東京ドームでの試合を応援して貰うこと、ここに全てが詰まっています。(去年は)それを成し遂げられなかった悔しさと、俺たちは1年間何をやってきたんだという思いがありました。今は逆に、この1年間やってきたものを皆さんに見てもらえるという気持ちがあるので、(去年と今では)天国と地獄くらいの差があります。今年の予選を勝ちあがった瞬間は、良かったというよりもホッとした気持ちが100パーセントでした。今は東京ドームで勝ち上がっていくために準備をしています」
――初戦の相手は西濃運輸です。
「今年のベーブルース杯でやられた相手ですので、(くじで決まった瞬間は)チーム全員が、やりかえしてやろうとスイッチに入れ替わりました」
――主将の田中健選手は10年戦士で、チームを引っ張ってきた。今のチームの雰囲気は?
「去年負けた時に、主将の田中健が、来年勝つためにチームが同じ方向を向いて一つにならなきゃ行けないという意味で、“魂~練習は試合の如く、試合は練習の如く~”というスローガンを作ってくれました。あの負けを経験して、僕と同じようにグラウンドで悔しい想いをした松尾雄亮、橘朋晃、小林諭尚、小関翔太のベテラン陣が、来年は何が何でも勝つんだ、そういう風にチームを持っていくんだと、いうことを考えてこの1年やってきてくれた。去年の敗戦は僕の力不足であるんですけど、それを選手、スタッフ、コーチが補って東京ドームに向かうので、彼らがさらに飛躍してくれるのを楽しみにしています」
――本番ではどんな野球、どんなプレーをしたいですか?
「いまのチーム作りでいくと、コーチの中村心と梅田佑太、この2人が攻撃面・守りの部分で“隙のないチーム作り”を徹底してやってくれています。西濃運輸さんも中々隙のない粘り強いチームだとは思うのですが、うちが勝負する所もそういう部分です。これを徹底することで、試合の中で、今までを超えるパフォーマンスが出ることに繋がってくると思います」
――社会人野球ファンだけでなく、ロッテファンの方々も注目されている。渡辺監督から、ファンの方に熱いメッセージをお願い致します。
「まあ、ロッテファンに限らず。(笑)私たち日本製鉄かずさマジックというのは、君津・木更津・富津・袖ヶ浦の4市と、その周りでチームを応援してくれる方の為にある市民球団という形です。応援してくれる全ての方に、明るい話題と勇気を与えられるプレーを意識してやっていきたいと思います」
なお、ショウアップナイターでは都市対抗期間中(11月28日〜12月9日)、「都市対抗ショウアップ」という企画を行う予定だ。
▼都市対抗野球大会組み合わせ
【1回戦】
11月28日(日)vs西濃運輸(18時00分試合開始予定)
(インタビュー=ニッポン放送・大泉健斗アナウンサー)
落ち着いた冷静な口調で語りつつも、かずさマジック・渡辺俊介監督の目の奥には熱い闘志が垣間見えた。かつて、千葉ロッテマリーンズで13年間プレーし『ミスターサブマリン』の異名をとった男は、日本製鉄かずさマジックの監督に就任して2年目になる。
昨年は予選敗退。その悔しさを胸に1年間、選手、コーチ、スタッフと共に隙のないチーム作り上げ、「監督」として初めて都市対抗野球本大会出場の切符を掴み取った。
11月28日に開幕する『第92回都市対抗野球大会』を前に、ニッポン放送大泉健斗アナウンサーが、その想いを訊いた。
——「監督」として就任2年目で初めて臨む都市対抗野球、いまの気持ちは?
「去年の予選敗退から、“まずは東京ドームに出るんだ!”、とやってきたものを今から皆で味わうと思うとワクワクの方が大きいですかね」
——去年はハナマウイに敗れて予選敗退。悔しい経験だったと思います。この1年間、チームはどう過ごして来ましたか?
「社会人野球のチームにとって、都市対抗に出るということ、東京ドームでの試合を応援して貰うこと、ここに全てが詰まっています。(去年は)それを成し遂げられなかった悔しさと、俺たちは1年間何をやってきたんだという思いがありました。今は逆に、この1年間やってきたものを皆さんに見てもらえるという気持ちがあるので、(去年と今では)天国と地獄くらいの差があります。今年の予選を勝ちあがった瞬間は、良かったというよりもホッとした気持ちが100パーセントでした。今は東京ドームで勝ち上がっていくために準備をしています」
――初戦の相手は西濃運輸です。
「今年のベーブルース杯でやられた相手ですので、(くじで決まった瞬間は)チーム全員が、やりかえしてやろうとスイッチに入れ替わりました」
――主将の田中健選手は10年戦士で、チームを引っ張ってきた。今のチームの雰囲気は?
「去年負けた時に、主将の田中健が、来年勝つためにチームが同じ方向を向いて一つにならなきゃ行けないという意味で、“魂~練習は試合の如く、試合は練習の如く~”というスローガンを作ってくれました。あの負けを経験して、僕と同じようにグラウンドで悔しい想いをした松尾雄亮、橘朋晃、小林諭尚、小関翔太のベテラン陣が、来年は何が何でも勝つんだ、そういう風にチームを持っていくんだと、いうことを考えてこの1年やってきてくれた。去年の敗戦は僕の力不足であるんですけど、それを選手、スタッフ、コーチが補って東京ドームに向かうので、彼らがさらに飛躍してくれるのを楽しみにしています」
――本番ではどんな野球、どんなプレーをしたいですか?
「いまのチーム作りでいくと、コーチの中村心と梅田佑太、この2人が攻撃面・守りの部分で“隙のないチーム作り”を徹底してやってくれています。西濃運輸さんも中々隙のない粘り強いチームだとは思うのですが、うちが勝負する所もそういう部分です。これを徹底することで、試合の中で、今までを超えるパフォーマンスが出ることに繋がってくると思います」
――社会人野球ファンだけでなく、ロッテファンの方々も注目されている。渡辺監督から、ファンの方に熱いメッセージをお願い致します。
「まあ、ロッテファンに限らず。(笑)私たち日本製鉄かずさマジックというのは、君津・木更津・富津・袖ヶ浦の4市と、その周りでチームを応援してくれる方の為にある市民球団という形です。応援してくれる全ての方に、明るい話題と勇気を与えられるプレーを意識してやっていきたいと思います」
なお、ショウアップナイターでは都市対抗期間中(11月28日〜12月9日)、「都市対抗ショウアップ」という企画を行う予定だ。
▼都市対抗野球大会組み合わせ
【1回戦】
11月28日(日)vs西濃運輸(18時00分試合開始予定)
(インタビュー=ニッポン放送・大泉健斗アナウンサー)