ニュース 2021.12.01. 11:00

今季こそロッテからGG賞の受賞者は出るか?

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ゴールデングラブ賞を受賞したロッテの荻野貴司(C) Kyodo News

二塁手・中村に期待


 12月2日に『第50回三井ゴールデン・グラブ賞』の受賞者が発表予定となっている。

 ロッテは2019年(67失策)、2020年(53失策)ともにチーム失策数はリーグ最少だったが、この2年間で受賞者は19年の外野手部門・荻野貴司のみだった。今季はチーム失策数がリーグ4位の73失策だったとはいえ、ゴールデン・グラブ賞に選出されてもおかしくない選手はいる。

 まずは、二塁手の中村奨吾がその一人。リーグの二塁手で唯一、全143試合で二塁のポジションを守り、失策数は9つ。守備率は.987だった。

 “一、二塁間”に抜けそうな打球を何度もアウトにした。6月8日のヤクルト戦では青木宣親、7月10日の日本ハム戦でも石井一成、8月31日の西武戦では栗山巧が放った一、二塁間のゴロをダイビングキャッチし、素早く一塁へ送球しアウトにした。

 8月28日の楽天戦では島内宏明が放った二塁へのボテボテのゴロを素早く捕球し、一塁へジャンピングスロー。9月24日の西武戦では、森友哉の二塁ベース付近の打球を逆シングルでキャッチし、一塁へジャンピンスローしアウトをもぎとった。さらに10月19日のソフトバンク戦では、牧原大成が放ったセカンドベース付近のライナーをジャンピングキャッチ。

 100試合以上に二塁で出場した選手は浅村栄斗(楽天)しかおらず、2018年以来のゴールデン・グラブ賞受賞に期待がかかる。


荻野は無失策


 毎年安定した守備を見せる外野手の荻野貴司は、今季は無失策だった。

 昨季まではセンターでの出場が多かったが、今季はレフトでの先発出場が93試合、センターでの先発出場が50試合と、レフトでの出場が多かった。

 5月2日の楽天戦、6-5の9回無死走者なしから先頭の小郷裕哉が放ったレフト線に切れていくライナー性の打球をランニングキャッチ。この打球が安打になっていれば、ランナーを置いて鈴木大地、浅村と続いていく打順だっただけに、チームを救う好守備だった。

 7月5日の楽天戦でも、0-0の2回二死一、二塁の場面で、太田光が放った左中間の打球をレフト・荻野がダイビングキャッチ。抜けていれば、先制点を許すのは確実のような当たりだっただけに、この日先発していた岩下大輝を助ける大きなプレーだった。

 9月16日のソフトバンク戦では1-1の9回二死二塁から川島慶三のレフト前の安打に、レフトの荻野は二塁からサヨナラのホームを狙う釜元豪をホームで刺して試合終了。釜元が還ると、サヨナラ負けを食らっていただけに、負けを引き分けで終えることができたのも荻野の“肩”のおかげだ。

 センターでも、5月16日の西武戦で呉念庭がセンター後方に放った打球に対し、フェンスにぶつかりながらキャッチ。今季の荻野は全143試合に出場しての無失策であることに加え、数多くの好守備を見せたことを考えると、ゴールデン・グラブ賞を受賞してほしいところだ。


岡の選出はあるか?


 個人的に、ゴールデン・グラブ賞を受賞して欲しいと強く願っているのが、外野手の岡大海。

 岡は今季外野で87試合に出場しており、ゴールデン・グラブ賞の有資格者にあてはまる。出場試合数が少ないのが気になるところだが、シーズン通して安定した守備を披露。年に数回は拙い守備があったが、今季はそういったプレーはほとんどなく、無失策だった。特にシーズン最終盤の守備での集中力は目を見張るものがあった。

 その一部を紹介したい。10月6日の西武戦で中村剛也の左中間の当たりにセンター・岡が好捕し、10月14日のオリックス戦でも宗佑磨が放った左中間の打球をダイビングキャッチ。

 10月18日の西武戦では外崎修汰が放ったライトライナー性の低い打球にスライディングキャッチし、10月23日の日本ハム戦でも西川遥輝が放ったライト線の打球に腕を伸ばし、最後はスライディングキャッチでアウトにした。

 さらに、負ければリーグ優勝が消滅する10月27日の楽天戦では、岡島豪郎が左中間に放った当たりをセンター・岡がダイビングキャッチ。2位が決まっていた10月29日の日本ハム戦でも、渡邉諒が放ったライト前に落ちそうな打球をダイビングキャッチした。岡はリーグ優勝を争う大事な時期に、好守備を何度も披露し、ファンを沸かせた。

 ここ2年はリーグ最少失策を記録しながら、ゴールデン・グラブ賞の受賞者は19年の荻野のみと寂しい結果に終わったが、今季はロッテから受賞者が出るか注目だ。

文=岩下雄太

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