両者譲らず26年ぶり“凍結”
MLBと選手会は1日、現行の労使協定の失効期限を迎えてもなお新労使協定の妥結に至らず、2日から経営陣によるロックアウトに突入した。
ロックアウト期間中は球団施設が封鎖され、選手の契約交渉もストップ。6日から開催が予定されていたウインターミーティングも中止が決まり、マリナーズからFAとなっていた菊池雄星、ポスティングシステムでの移籍を目指す広島・鈴木誠也の契約交渉も一時凍結(※交渉可能期間のカウントもストップ)されることになった。
今回の新労使協定の争点は、FA権の取得条件、年俸総額に応じて球団に課される贅沢税、収益分配方式の見直し、ポストシーズンの拡大など、議題が多岐にわたり、経営陣側と選手会側の主張に大きな隔たりがある模様。
ロックアウトに際して、MLBのマンフレッド・コミッショナーは「2022年シーズンを守るためにはオフシーズンのロックアウトが最善策だと思う」と声明を出し、選手会との交渉活性化に必要な措置であることを主張。対する選手会側は今回の措置を“圧力”と捉えており、「時期に関わらず劇的な手段だ」と批判した。
MLBの活動が停止したのは、1994年から1995年にかけて選手会側がストライキに踏み切って以来26年ぶり。当時はワールドシリーズも中止となる自体に陥っており、今回のロックアウトが2022年シーズンの開幕に影響する可能性もある。