チーム全体の底上げを目指す
オリックスの吉田正尚選手が4日、自身の現状や若手を引き連れて行う自主トレについて語った。
骨折していた手首の状況について「休めてます。治療はしていて、(復帰の)段階を早めたので、その分しっかり治している」と説明。日本シリーズ終了後は「ゆっくり過ごしている」とのこと。
また、来田涼斗や佐野如一が3日の契約更改後、吉田正の自主トレに同行すると語ったことを受け、「初めて独立してやります。今までは先輩が誰かいたので、自分がある程度メニューやスケジュールを組んで、やっていく」と、自主トレを主宰することを明かした。
吉田正は「いろいろ見ながら、オーバーワークにならないように。若手選手も行くので、レベルアップしてもらいたい」と期待を寄せつつ、「いろいろ一緒に経験して学ぶこともたくさんある。僕自身もそうだったし、そういう存在になれたら」「どうせやるなら一緒に切磋琢磨して、いい成績で収められるような1年にしたい。キャンプに向け、ケガせずチームとしてアピールする準備をしたい」と、その意義を説いた。
例年に比べてキャンプインまでの期間が短いことについては、「これはまた難しくて、全員が同じ休みでもダメだし、全員が同じようにトレーニングしてもダメ。自分の体との相談にもなるし、その辺は例年よりも難しいのかなと感じている」との見解を示し、「やればいいという問題じゃない。どうやるかというとこは、いろいろアドバイスしていきたい」と指針を示す所存だが、何が合うかは「人それぞれ」との見方も示す。
4日に京セラドーム大阪で開催されたファンフェスタ『Bs Fan-Festa2021 supported by CRTM』では、中嶋聡監督とともに選手の先頭を走る車に乗車し、“バーチャル御堂筋パレード”を行った選手会長は、「来年コロナが収まって、直接皆さんの前で御堂筋パレードが出来たら最高」と述べ、来年の“リアル”御堂筋パレードを見据えた。
取材・文=どら増田