昨季のロッテはチームの代打打率12球団トップの.286を記録したが、今季の代打陣はどんな成績を残したのだろうかーー
調べてみると、ロッテのチーム代打打率は.220(164-36)と前年から大きく落とす結果となった。
ただ、昨年代打で10試合以上出場して打率3割を記録した選手は3人だったが、今季はシーズン途中に中日へトレード移籍した加藤翔平(ロッテ時代の成績のみ)を含めると、5人いた。
代打でチーム3位となる21試合に出場した岡大海は、今季初の代打での出場となった4月7日のオリックス戦で、2-1の6回にレフト前に適時打を放つと、6月24日のソフトバンク戦から8月19日の西武戦にかけて代打で4試合連続安打。
シーズン最終盤は勝負所での一発が多かったが、2点を追う9回に同点2ランを放った10月10日の日本ハム戦は『8番・中堅』、サヨナラ本塁打を放った10月15日のソフトバンク戦も『8番・中堅』といずれもスタメン出場だった。岡はシーズン中盤は代打で安打を放ち、10月以降はスタメンで価値ある一打と、代打、スタメンからでも試合終盤には必ず活躍する選手だった。
昨季新人ながら代打での.310をマークした佐藤都志也は、今季も代打で18試合に出場し、打率.313、1本塁打、2打点の活躍を見せた。
代打での本塁打と打点は8月21日のソフトバンク戦で、6-5の9回に岩嵜翔から放った2ランだけだったが、クライマックスシリーズでは11月6日の楽天戦でサヨナラ適時二塁打、11月12日のオリックス戦でも同点の適時打を放つなど勝負強さを発揮。
菅野剛士は今季出場機会を減らしたが、代打では存在感を放った。3月28日のソフトバンク戦では代打で岩嵜翔から一時逆転となる第1号2ランを放つと、6月22日のソフトバンク戦でも再び岩嵜から一発。代打での2本塁打はチームトップだった。
菅野は7月に行ったオンライン取材で代打での心構えについて「ある程度ボールを読んだり、データを見たりして打とうという感じでした」と明かしている。
高卒3年目の山口航輝は代打でチームトップの4つの四球を選び、8月15日のオリックス戦では、1-2の5回に加藤匠馬の代打で登場し、山崎福也のストレートを弾丸ライナーでレフトスタンドへ放り込んだ。
山口は9月に行ったオンライン取材で「代打というのは1打席勝負なので難しいですし、集中していかないと1打席で結果が出ないと思う。集中力を持って準備しています」と、準備の大切さについて語っている。
今季のロッテは“代打の切り札”と呼べる絶対的な選手はいなかったが、代打でチャンスメイクし、時には勝負を決める一打を放つ選手が時期によって現れたというのが特徴だったといえるだろう。
▼ 代打で10試合以上出場した選手の成績
角中勝也 31試 率.179(28-5) 本0 点3 四2
山口航輝 22試 率.222(18-4) 本1 点3 四4
岡 大海 21試 率.333(21-7) 本0 点1 四0
佐藤都志也 18試 率.313(16-5) 本1 点2 四2
安田尚憲 17試 率.308(13-4) 本0 点1 四4
菅野剛士 12試 率.250(12-3) 本2 点3 四0
鳥谷 敬 12試 率.333(9-3) 本0 点1 四2
加藤翔平 10試 率.300(10-3) 本0 点0 四0
※シーズン途中に中日へ移籍した加藤翔平の代打成績はロッテ時代のみ
取材・文=岩下雄太
調べてみると、ロッテのチーム代打打率は.220(164-36)と前年から大きく落とす結果となった。
ただ、昨年代打で10試合以上出場して打率3割を記録した選手は3人だったが、今季はシーズン途中に中日へトレード移籍した加藤翔平(ロッテ時代の成績のみ)を含めると、5人いた。
代打でチーム3位となる21試合に出場した岡大海は、今季初の代打での出場となった4月7日のオリックス戦で、2-1の6回にレフト前に適時打を放つと、6月24日のソフトバンク戦から8月19日の西武戦にかけて代打で4試合連続安打。
シーズン最終盤は勝負所での一発が多かったが、2点を追う9回に同点2ランを放った10月10日の日本ハム戦は『8番・中堅』、サヨナラ本塁打を放った10月15日のソフトバンク戦も『8番・中堅』といずれもスタメン出場だった。岡はシーズン中盤は代打で安打を放ち、10月以降はスタメンで価値ある一打と、代打、スタメンからでも試合終盤には必ず活躍する選手だった。
昨季新人ながら代打での.310をマークした佐藤都志也は、今季も代打で18試合に出場し、打率.313、1本塁打、2打点の活躍を見せた。
代打での本塁打と打点は8月21日のソフトバンク戦で、6-5の9回に岩嵜翔から放った2ランだけだったが、クライマックスシリーズでは11月6日の楽天戦でサヨナラ適時二塁打、11月12日のオリックス戦でも同点の適時打を放つなど勝負強さを発揮。
菅野剛士は今季出場機会を減らしたが、代打では存在感を放った。3月28日のソフトバンク戦では代打で岩嵜翔から一時逆転となる第1号2ランを放つと、6月22日のソフトバンク戦でも再び岩嵜から一発。代打での2本塁打はチームトップだった。
菅野は7月に行ったオンライン取材で代打での心構えについて「ある程度ボールを読んだり、データを見たりして打とうという感じでした」と明かしている。
高卒3年目の山口航輝は代打でチームトップの4つの四球を選び、8月15日のオリックス戦では、1-2の5回に加藤匠馬の代打で登場し、山崎福也のストレートを弾丸ライナーでレフトスタンドへ放り込んだ。
山口は9月に行ったオンライン取材で「代打というのは1打席勝負なので難しいですし、集中していかないと1打席で結果が出ないと思う。集中力を持って準備しています」と、準備の大切さについて語っている。
今季のロッテは“代打の切り札”と呼べる絶対的な選手はいなかったが、代打でチャンスメイクし、時には勝負を決める一打を放つ選手が時期によって現れたというのが特徴だったといえるだろう。
▼ 代打で10試合以上出場した選手の成績
角中勝也 31試 率.179(28-5) 本0 点3 四2
山口航輝 22試 率.222(18-4) 本1 点3 四4
岡 大海 21試 率.333(21-7) 本0 点1 四0
佐藤都志也 18試 率.313(16-5) 本1 点2 四2
安田尚憲 17試 率.308(13-4) 本0 点1 四4
菅野剛士 12試 率.250(12-3) 本2 点3 四0
鳥谷 敬 12試 率.333(9-3) 本0 点1 四2
加藤翔平 10試 率.300(10-3) 本0 点0 四0
※シーズン途中に中日へ移籍した加藤翔平の代打成績はロッテ時代のみ
取材・文=岩下雄太