今季のブルペンを支えた左腕に高評価
DeNAの砂田毅樹が7日、契約を更改。試合状況に関わらずマウンドに立ち、幾多のピンチを救った左腕が「リリーフ陣の中でもかなり助けてくれた。砂田のおかげ」と球団から労われたことを明かし、大幅アップを勝ち取った。
2017年、62試合に登板して25ホールドをマークし、翌2018年には70試合に登板した鉄腕も、19年、20年はほぼ一軍の戦力になれず、苦しいシーズンを過ごした。しかし、今シーズンは58試合に登板して18ホールドと復活。「自分の立ち位置を考えて、何が大事で何をやっちゃいけないか」を思案した結果、「人の残したランナーを返さない、大事な場面でヒットを打たれない」ということに行き着いた。
また、「去年の途中から、二軍でバッターの反応を見たり、キャッチャーの出したサインに対して何を求めているのかを考え、自分の意図も伝えてすり合わせをした」と、バッテリー間の意思疎通も改善。その結果、「WHIP(1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値)と被打率を低く抑えられた。今までのシーズンの中でも一番良かったと思う」と笑顔で今季のピッチングを振り返った。
来季に向けては、「勝ちパターンが崩れたり、他のピッチャーのピンチを助けてあげること、勝ちパターンのメンバーが3連投4連投のときに、1イニングでも自分が出て抑える事ができたら」と語り、「人ができないところ。便利屋がすごい好き」とコメント。チームのために、どんな役割も受け入れてこなしていく考えだ。
苦労の上、考えることで進化した左腕は、来シーズンも様々なケースでチームを支えてくれそうだ。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)