最多勝右腕・多和田は無安打1四球
プロ野球12球団合同トライアウトが8日、メットライフドームで開催され、NPB球団との契約を目指す33人の選手が参加した。
2年連続のトライアウト受験となった中村和希外野手(26=元楽天)は、鋭い打球を放ち6打数3安打をマーク。中日から戦力外通告を受けた武田健吾外野手(27)も右へ左へ2安打を放ち、好アピールを見せた。
投手では荒西祐大投手(29)が三者連続三振の快投をみせ、吉田一将投手(32)、金田和之投手(31)、神戸文也投手(27)のオリックス勢4投手が無安打リレー。右腕投手では元日本ハムの鈴木遼太郎投手(25)、元ロッテの石崎剛投手(31)も完全投球を披露し、左腕では元ロッテ・永野将司投手(28)が最速148キロをマークするなど2三振、元ヤクルト・中尾輝投手(27)も140キロ台中盤のストレートを軸に三者凡退の力投をみせた。
今回のトライアウト最速は元巨人・古川侑利投手(26)と元西武・中塚駿太投手(26)がマークした149キロで、古川は常時150キロに迫るストレート中心の投球で1安打無四球の内容。中塚も打者3人に対して1安打無四球だった。
2018年にパ・リーグ最多勝に輝いた元西武・多和田真三郎投手(28)は、昨季まで着用していた背番号18のホームユニフォームに身をまとい、「四球」「ニゴロ」「左飛」で無安打1四球。中部商高、富士大の2学年先輩にあたる山川穂高選手がスタンドから見守るなか、かつての本拠地マウンドで腕を振り、ストレートの最速は146キロをマークした。