宣言3名は過去最小
NPBは8日、2021年度のフリーエージェント(FA)宣言選手を公示。宣言したのはFA有資格選手97名のうち3名で、国内FA宣言選手が2名、海外FA宣言選手が1名となっている。
宣言選手のうち、西武の岡田雅利捕手(国内FA権)と大和内野手(海外FA権)は権利を行使した上でチームにとどまる“宣言残留”という形をとっており、実際に移籍を視野に入れているのは、中日の又吉克樹投手だけ。あす9日から各球団との交渉が解禁される。
その又吉は今季、セットアッパーや抑えとして66試合に登板し、3勝2敗8セーブ33ホールドという成績を残し、防御率1.28と抜群の安定感を誇った。最終的には通算400試合登板も果たし、通算防御率も「2.86」という貴重なリリーフ右腕には、すでに複数球団が関心を示しているとも言われている。
中日残留の可能性も含め、独立リーグ出身選手としては初のFA宣言選手となった又吉に何球団が手を挙げ、どのような決断を下すのか。今後の動向に注目が集まるところだ。
なお、FA制度がスタートした1993年以降、残留を含めて宣言選手が3名というのは過去最少。昨年は7選手がFA権を行使し、4選手が宣言残留という形だった。最終的には、宣言選手のうち梶谷隆幸外野手と井納翔一投手がDeNAから巨人へ。ロッテの澤村拓一投手がMLBのレッドソックスに移籍した。