広島のドラ1右腕が2年連続の受賞
プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2020 supported by リポビタンD」が15日に開催され、セ・リーグ新人王に広島の栗林良吏投手(25)が選ばれた。昨年の森下暢仁に続いて広島から2年連続11人目の受賞となった。
名城大からトヨタ自動車を経て、2020年のドラフト1位で広島に入団したルーキー右腕は、守護神として開幕から22試合連続無失点を記録し、新人投手による開幕からの連続無失点試合の日本記録を更新。プロ野球2位タイの20試合連続セーブを記録するなど、最終的には53試合に登板して、0勝1敗37セーブ、防御率0.86という驚異的な数字を残し、DeNA・牧秀悟との新人王争いを制した。
また、最優秀新人賞に値する記録を讃えられ、奥川恭伸(ヤクルト)、伊藤将司(阪神)、中野拓夢(阪神)、佐藤輝明(阪神)、牧秀悟(DeNA)の5選手にセントラル・リーグの「連盟特別賞」が授与されるなど、近年稀に見るハイレベルな激戦を制した栗林は、表彰式で「自分自身も最終的には最優秀新人賞をとりたいと思って1年間プレーしていたなかで、たくさんのいいライバルに恵まれて切磋琢磨できて良い成績を残すことができた」とスピーチ。「来季からは新人という枠はなくなって戦う舞台は違うと思うので、これからは他の選手に負けないように1年でも長くプロ野球選手でいたい」と続け、来季以降のさらなる活躍を誓った。
▼ セ・リーグ新人王投票内訳
(広)栗林良吏 [201票] <53登板0勝1敗37セーブ/防御率0.86>
(De)牧秀 悟 [76票] <137試合/打率.314/22本/71打点/2盗塁>
(ヤ)奥川恭伸 [12票] <18登板9勝4敗/防御率3.26>
(神)中野拓夢 [8票] <135試合/打率.273/1本/36打点/30盗塁>
(神)佐藤輝明 [5票] <126試合/打率.238/24本/64打点/6盗塁>
(神)伊藤将司 [4票] <24登板10勝7敗1ホールド/防御率2.44>