新社長は38歳「東北の地に新しい風を」
楽天球団は16日、新球団社長の就任会見を実施。2021年12月末日で立花陽三社長が勇退し、2022年1月1日から米田陽介副社長が新球団社長に就任することを発表した。
米田新社長は大阪府出身の38歳で、2007年に楽天株式会社に入社し、同社執行役員、楽天モバイル株式会社の執行役員などを歴任。今年10月に楽天球団の副社長に就任していた。
新シーズンから球団社長に就任することが決まった米田新社長は、「楽天市場事業で約12年、そして楽天モバイルで約3年間、様々なことにチャレンジさせていただきました。今回、スポーツの業界で新たなチャレンジをさせていただけるということになりまして、非常に身の引き締まる思いでございます。東北の地に新しい風を吹かせられるよう、全身全霊で頑張ってまいりますので、どうか皆さんよろしくお願いします」とあいさつ。
2013年以来となる球団史上2度目の日本一と、未だ経験のない連覇を目標に掲げつつ、「大きな夢」としてMLB優勝球団との世界一決定戦の構想を抱いていることも明かし、「東北楽天ゴールデンイーグルスを世界一のチームにしたい」と力を込めた。
一方、2012年8月から約10シーズン務めた球団社長の職を離れる立花社長は、「球団社長というのは世界一楽しい仕事だと思う。本当に楽しんでほしいなと思います」と話し、「なんとしてももう1回日本一をとって、(ファンの)皆さんを熱くしてほしい」と新社長にエールを送った。
今後については、来年3月まで本社の執行役員としての契約が残っていることから「しっかりサポートしていきたい」としつつ、新シーズン以降は「(楽天球団を)陰ながら応援したいと思います。レフトスタンドでファンの方々と応援するのもいいし、新しい“元社長”のスタイルを築き上げたいなと思います」と笑顔で語った。
そして、「本当に10年間、ウチの球場で働いてくれたアルバイトの皆様、ボランティアの皆様、職員、スポンサーの皆様、チームのみんな、残念ながらウチを去った選手、戦力外で出ていった選手、数々のコーチの方々と一緒に戦った10年間というのは、私にとって何にも代えがたい10年間だったと思っております。何よりもファンの方々に感謝を申し上げたいと思います」と、球団に携わったあらゆる関係者への感謝を述べた。