嫌だった本塁打は?怖かった先輩は?
今年で24回目になる恒例イベント『京急百貨店×ウィング上大岡 PRESENTS がんばろう横浜!横浜DeNAベイスターズ クリスマストークショー2021』が19日に横浜市内で行われ、三浦大輔監督と京山将弥投手、牧秀悟選手の3人が登場。109倍もの抽選倍率で当選した150人のファンの前でトークを繰り広げた。
ラフな格好で現れた若手2選手と対照的なスーツスタイルで登壇した三浦監督は、セ・リーグの年間二塁打新人記録を更新するなど大活躍だった牧について、「凄かった。歴史を塗り替えた」と絶賛。プロ入り後最多となる16試合に登板した京山については「一軍で通用する姿を見せてくれた。あとは安定感」と、来季へ向けた期待感を口にした。
牧と京山はベイスターズが優勝した1998年生まれで、当時12勝を挙げ優勝に貢献していた三浦監督は「あのときに生まれたんですね」と、メモリアルイヤーに誕生した2人を見つめしみじみするシーンも見られた。
今年印象に残った場面を振り返るコーナーでは、牧が10月26日・ヤクルト戦(横浜)で3打席連続二塁打を放ち長嶋茂雄が保持していたリーグ新人二塁打記録に並んだ場面を選び、二塁到達をめぐるビデオ判定を待っている間は「頼む、セーフになってくれ」と塁上で祈っていたことを告白。
京山は本職のピッチングではなく、10月17日・ヤクルト戦(横浜)でプロ初安打を放った場面を挙げ、「初だったんで嬉しかったです。ボールは飾ってある」と笑顔を見せた。
後半のサイコロトークでは、プライベートや過去の思い出などに話題が及ぶなか、選手2名から監督へ向けた質問が飛ぶ場面も。
牧から「一番嫌だったホームラン」を問われた三浦監督は、「衝撃的だったのはカブレラ。今も看板があるし」と、インボイスSEIBUドーム(現:メットライフドーム)で浴びた推定飛距離180メートルの特大弾を挙げ、京山から「一番怖かった先輩」の名前を問われた際には、包み隠さず「見た目で齊藤明雄さん」と、ヒゲがトレードマークの先輩投手の名前を回答。「喋ると優しいですけど」とフォローも忘れなかった。
12月25日に48歳の誕生日を迎える三浦監督にはサプライズケーキが送られ、終始笑みを見せていた三浦監督は「来年は悔しい思いを晴らせるように」と集まったファンに巻き返しを約束。年末の恒例イベントは大盛り上がりで幕を閉じた。
写真・取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)