「彼まで繋げば勝てると思っていた」
プロ野球シーズンを締めくくるNPBの年間表彰式も終わり、球界はいよいよオフシーズンに突入。21日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2021』では「年末大反省会SP」と題して解説陣が今季のプロ野球界を振り返り、セ・リーグ新人王に輝いた広島の栗林良吏投手を称賛する声が寄せられた。
社会人のトヨタ自動車から昨秋ドラフト1位で入団した栗林は、プロ1年目でありながらチームの勝敗に直結するクローザーを任され、開幕から22試合連続無失点を記録し、新人投手による開幕からの連続無失点試合の日本記録を更新。最終的には53試合に登板して、0勝1敗37セーブ、防御率0.86という驚異的な数字を残し、DeNA・牧秀悟との熾烈な新人王争いを制した。
また、シーズン中断期間に開催された東京オリンピックの野球日本代表・侍ジャパンにも選出され、全5試合に登板し2勝3セーブとフル回転。日の丸の重圧にも打ち勝ち、球界の悲願でもあった金メダルで満点のルーキーイヤーを飾った。
代表コーチとして、ともに五輪を戦った井端弘和さんは「もう抑えのピッチャーだったので。彼まで繋げば勝てると思っていた」と代表首脳陣から揺るがぬ信頼があったことを明かし、「期待通りのピッチングをしてくれましたので、新人に助けられたかなと言う感じもあります」と、痺れる熱戦を勝ち抜いた五輪での躍動ぶりを振り返った。
また、真中満さんはレギュラーシーズン中のマウンドさばきにも注目し、「ルーキーはピンチになった時にバタバタすると思うんですけど、非常に落ち着いていて、肝が座っていた。今年も凄かったですけど、来年以降もさらに凄いピッチャーになっていくのでは」と、さらなる活躍に期待を寄せていた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』