後半戦はわずか2勝に終わる
2021年も残りわずか。12月21日に放送されたフジテレビONE『プロ野球ニュース2021』では、毎年恒例となっている「年末大反省会SP」がオンエアーされ、同番組の解説陣が今季のプロ野球界を振り返った。
巨人の振り返りでは、プロ3年目で初となる2ケタ勝利を挙げた髙橋優貴についても言及。その成長を評価しつつ、来季に向けた課題も指摘した。
今シーズンは持ち前の粘り強い投球を武器に、前半戦のみで9勝を挙げるなど、ハーラートップを走る活躍をみせていた。解説者で巨人OBでもある斎藤雅樹さんも「前半非常に頑張った。まっすぐに力がもどって、スクリューがよかった」と賛辞を送ったが、「後半に勝てなくなったのは来年の課題でもある」と述べたように、オリンピックによる中断が明けた8月以降の後半戦は12登板でわずか2勝にとどまった。
シーズンを通して見れば、防御率3.39、11勝9敗。前年までのプロ2年間で6勝だったことを考えれば大きな飛躍を遂げたことは間違いないものの、後半の失速はチームの大失速にもつながってしまった。
その髙橋について、解説者の野村弘樹さんは「1年というスパンでは頑張れていない。イニング数も140イニングなので、もう40イニングくらい投げられるようになって15勝くらいすると本物」と語り、シーズンを戦い抜く体力面を強化していく必要性を口にした。
また、同じく解説者の井端弘和さんは「序盤にけっこう点を取られる試合が何度かあったので、立ち上がりをもうちょっと意識した方がいい」とアドバイス。特に後半戦は5回を持たず早々に降板する試合が多かっただけに、来季は先発ローテーションの中軸として、次代を担う巨人の左腕エースとして、更なる飛躍に期待がかかる1年になりそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』