リーグ屈指の救援陣は来季も健在?
立浪和義氏を新指揮官に迎え、大きな注目を集めている中日ドラゴンズ。
楽しみがふくらむ一方で、オフには長年チームのブルペンを支えてきた又吉克樹のFA移籍が決定。戦力の流出をどう乗り越えていくか、まずは立浪新監督の手腕が試されるポイントになる。
又吉は昨季、セットアッパーだけでなく抑えとしてもマウンドに登り、計66試合に登板。3勝2敗8セーブ・33ホールドの成績を残し、防御率は1.28と抜群の安定感を誇った。
最終的には通算400試合登板も果たし、通算防御率も「2.86」。頼れる右腕がチームから去ることになったが、同球団のOBでもある山本昌さんは大きな心配はしていないと語る。
「抑えにはライデル・マルティネスがいる。中継ぎでは祖父江大輔や福敬登、谷元圭介と、セ・リーグの中で最も層が分厚い」と語る昌さんは、「祖父江・福は計算されているでしょうし、谷元も体調が万全なら当然そこに入ってくる。その中で藤嶋(健人)や岡田(俊哉)とか、田島(慎二)も復活した。名前を挙げれば他のチームよりもポンポンと出てくる」と又吉の枠を巡る争いの激化に期待をしながら、「又吉の穴は誰かが埋めてくれるんじゃないか」という見解を示した。
また、チームは又吉のFA移籍に伴う人的補償として、ソフトバンクで2017年に最優秀中継ぎ投手の獲得歴を持つ岩嵜翔を獲得。6日には、又吉が背負った背番号16を受け継ぐことも決まった。
右肘の故障から近年は苦しむシーンもみられたものの、昨季は48試合に登板して2勝5敗6セーブ・14ホールドと、一時はクローザーも任されるまでに復調している。来季のリリーフ陣も楽しみな陣容となりそうだ。
☆協力:スポーツライブ+『マサNOTE~山本昌が記す球人の軌跡~』