ニュース 2022.01.07. 20:49

DeNA期待の新星たちが入寮!毎年恒例の「持参したもの」は…?

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入寮するDeNAのドラフト2位・徳山壮磨 ©YDB

東京六大学から横須賀へ!


  DeNAの新入団選手たちが7日、ファーム施設「DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA」内にある若手選手寮「青星寮」に入寮した。

 ドラフト2位の徳山壮磨(早稲田大)とドラフト4位の三浦銀二(法政大)は、ともに東京六大学で切磋琢磨してきた即戦力候補の投手。それぞれが新天地での意気込みを語っている。




 徳山は「年も明けて、いよいよプロとしての生活がはじまる」と実感がこみ上げてきたことを明かしつつ、施設の印象については「寮の中、グラウンド、室内練習場とキレイで整っているので、すごく楽しみ。素晴らしい環境で野球ができる。思い切り野球をしたい」と笑顔を見せる。

 もはや恒例行事となっている“持参したもの”で紹介したのは「アルバム」。これは早稲田大の3年生・2年生・1年生のピッチャー陣全員で作ってくれたものだという。

 年末年始も母校の早稲田大で練習を摘み、小宮山悟監督からは「ケガしないように頑張れ」とエールを受けたことも明かした。



 目標とする選手像は「人としても野球人としても信頼される選手」。

 成績だけでなく、「『徳山ならやってくれる』とか、『徳山さんなら』と尊敬されるような選手になりたい」とすべてにおいてチームに欠かせない存在となることを誓った。


 三浦も徳山と同じように、「プロ野球選手になったんだなという実感とともに、無事に入寮できて良かったです」と笑顔。

 持参したのは「グローブ」で、これは大学1年生の時に使っていたもの。「新鮮な、“原点回帰”という気持ちを持って入寮しようとした」という。

 年末年始は地元・福岡で練習をしながら、「キャンプインから自分の力を発揮できるように」と、先を見据えてやってきたことも明かす。

 「技術的にも、人間的にもしっかり成長していきたい。一社会人としても、いろいろな人のお手本になれるように」と、野球以外でも模範となるような存在を理想に掲げた。 


支配下・育成あわせて9人全員が入寮


 ドラフト3位の粟飯原龍之介(内野手/東京学館高)は、潜在能力が魅力の大型内野手。

 「新たな気持ちで、しっかり気を引き締めてやっていこうという気持ちになった」と心境を明かし、こちらも三浦と同じ「グローブ」を持参した。

 「高校で野球をやるか、やらないかという時に、おばあちゃんに買ってもらった思い入れのあるグローブ」とともに、プロとしての第一歩を踏み出す。


 ドラフト5位の深沢鳳介(投手/専大松戸高)は、制球力が持ち味のサイドハンド右腕。

 「これからやってやるぞ」と気合いが入ったことを明かし、持参したのは「母校のユニフォーム型クッション」。

 「高校の同級生からプレゼントしてもらった」という相棒を手に、「野球の技術面と、人間的にも成長できるように」と目標を立てた。


 支配下ラストとなる6位の梶原昂希(外野手/神奈川大)は、“神奈川のギータ”とも呼ばれたスケールの大きい左打ち外野手。

 「ついに始動するんだなという実感が湧いてきた。両親から応援しているぞと地元から送り出されたので、その気持ちに応えたい」と闘志を燃やす。

 持参したのは「寄せ書き」。これは中学の後輩からの寄せ書きだそうで、「初心を忘れず、常に後輩が応援してくれている」という気持ちを胸に、プロでの戦いに挑む。


いざ、プロの世界への航海へ…


 つづいては育成ドラフトの指名組。育成1位の村川凪(外野手/徳島インディゴソックス)が持参したのは、「ファンキーモンキーベイビーズのタオル」だった。

 「僕の野球人生における応援歌をずっと歌ってくれている」と、これまでの歩みを支えてもらった存在と語り、「早くベイスターズのユニフォームを着てプレーしたい。持ち味である足の速さを活かしていければ」とアピールした。


 育成2位の東出直也(捕手/小松大谷高)は、高校の理事長から直筆で送られた「他と比べずベストを尽くすカード」を持参。

 授かった金言を手に、「今日からスタートするという気持ち。実家を出る時に『支配下登録になって一年後帰ってきます』と決意してきた。しっかり今日から頑張っていく」と意気込んだ。


 そして最後、育成3位の大橋武尊(外野手/茨城アストロプラネッツ)は、「ソファーとマッサージ機」の大荷物を持参。

 「おもしろいものを持ってきた方が取り上げてくれるかなと思ったんですけど…」と笑いを誘いながら、「これからやってやるんだという気持ちと、支配下をまず目指さなきゃいけないので、下剋上の勢いで這い上がっていく」と、野球のことに関しては目をギラつかせた。


 この日、育成を合わせた今年の新入団選手9人が無事に入寮。あすからはじまる新人合同自主トレに向けて、全員がスタートの準備を整えた。

 「船渠」の意味を持つ“DOCK”から、9人のプロの世界への航海がもうすぐはじまる。


取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)



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