ニュース 2022.01.09. 11:59

日本シリーズMVP獲得捕手は翌年も好調 ヤクルト・中村悠平の2022年はどうなる?

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MVPを受賞して笑顔の中村悠平 (C) Kyodo News

準永久欠番を手にした扇の要


 1月6日、ヤクルトの扇の要である中村悠平が3年総額6億円(推定)の大型契約を結ぶと同時に、背番号が「2」から「27」へと変更することも発表された。

 ヤクルトの背番号「27」は、古くは大矢明彦、そして古田敦也らが背負ってきた捕手の名誉番号。2007年に古田がユニフォームを脱いでからは14年間空き番号となっていたが、2022年シーズンから中村が継承することになった。

 その中村は2021年の日本シリーズで全試合にフル出場し、打率.318(22-7)とチームトップの打率(6打席以上)をマーク。さらには巧みなリードで投手陣を引っ張ったことが評価されMVPを受賞した。

 日本シリーズにおいて捕手がMVPを受賞したのは、捕手登録ながら外野手で出場した2020年の栗原陵矢(ソフトバンク)を除いて6人目(7度目)。ヤクルトでは、1997年と2001年の2度受賞している古田以来2人目となる。

 捕手として史上唯一となる2度の日本シリーズMVPを受賞している古田は、初のシリーズMVP受賞翌年となる1998年に打率.275(491-135)と例年に比べ打撃成績が物足りない数字に終わったものの、正捕手として132試合に出場し奮闘。2度目のMVPを受賞した翌2002年は37歳のシーズンだったが、自身7度目の打率3割をマーク。盗塁阻止率も入団から13年連続で4割(.423)を上回るなど、衰えを感じさせなかった。


過去の日本シリーズMVP捕手たちは…


 その他の受賞者は、甲斐拓也(2018年/ソフトバンク)、阿部慎之助(巨人/2009年)、森昌彦(巨人/1967年)、種茂雅之(東映/1962年)。捕手として日本シリーズでMVPを受賞した彼らの翌年を振り返ってみたい。

 中村の前に捕手として日本シリーズMVPを受賞した甲斐は、日本シリーズMVP受賞の翌年となる2019年に、育成ドラフト出身の選手として初の2桁本塁打を達成するなど、打率.260(377-98)、11本塁打と打撃面も向上。2年連続のゴールデングラブ賞も受賞している。

 2009年日本シリーズMVPの阿部は、翌2010年に140試合の出場で44本塁打、92打点を記録しベストナインに輝いている。捕手としての40本塁打は、野村克也(南海)、田淵幸一(阪神)に次ぐ史上3人目の快挙でもあった。

 森は、巨人のV9の3年目にあたる1967年の日本シリーズで史上2人目となる捕手によるMVPを受賞。それまで、打撃面で特筆する成績を残してきた選手ではなかったが、翌1968年にキャリア2度目となる2桁本塁打(11本)を記録している。また、1961年から続いていたベストナインの連続受賞を8年に伸ばした。

 1962年の日本シリーズでは種茂が史上初の捕手によるMVP受賞をするのだが、このMVPは史上唯一の2人同時受賞(もうひとりは土橋正幸)である。当時の種茂はレギュラー捕手ではなく、翌年も出場試合数は52。レギュラーを摑むのは1966年と、ここから数年後のことであった。

 過去の日本シリーズMVP獲得捕手を見る限り、ほとんどが翌年も好結果を残していることが見えてくる。ヤクルトの連覇のカギを握るひとりである、中村の2022年シーズンに期待したい。

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