ニュース 2022.01.11. 10:28

安定の虎、鯉は投手王国復活の予感…各球団2022年の”先発三本柱”は?【セ編】

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ヤクルト・奥川恭伸 (C)Kyodo News

奥川、高橋、金久保ら期待の若手が集うヤクルト


 コロナ禍の昨季は9回打ち切りの特別ルールだったため引き分け試合が増加。イニング短縮の影響でNPB全体の規定投球回到達者は2020年の14人からさらに減少すると予想されていたが、東京五輪による長期中断もあってか2021年は23人に増える結果となった。分業制が定着し、先発陣の充実度を表す「三本柱」というワードも聞かれなくなってきたが、やはりスターターの充実度はチーム力を示す重要な指標。ここでは各球団の陣容を探りながら、2021年に期待したい先発三本柱を勝手にピックアップ。今回はセ・リーグ編。※( )内は2021年の成績。

●ヤクルト
小川泰弘(22先発、9勝6敗、防御率4.14)
奥川恭伸(18先発、9勝4敗、防御率3.26)
高橋奎二(13先発、4勝1敗、防御率2.87)

 昨季は規定投球回をクリアした投手はひとりもいなかったが、先発防御率は最下位だった2020年の4.83から2021年は3.63へ劇的に良化。配置転換や選手のコンディションを優先した運用など、首脳陣の手腕が光る結果となった。柱は6度目の開幕投手を目指す小川泰弘に、昨季終盤に左右のエース的存在になった奥川恭伸と高橋奎二。5年目を迎える金久保優斗にはブレイクの予感が漂う。200勝まで残り23勝のベテラン・石川雅規、ドラフト1位で獲得した山下輝にも期待。新加入のアンドリュー・スアレスとA.J.コール、さらに2年目を迎えるサイスニードを加えた外国人枠争いも注目だ。

●阪神
青柳晃洋(25先発、13勝6敗、防御率2.48)
秋山拓巳(23先発、10勝7敗、防御率2.71)
伊藤将司(22先発、10勝7敗、防御率2.44)

 最多勝と勝率第1位の2冠に輝いた青柳晃洋、2年連続2ケタ勝利の秋山拓巳、ルーキーイヤーに10勝を挙げた伊藤将司。昨季12球団で唯一の“2ケタ勝利トリオ”が新シーズンも軸となる。昨季6勝に終わった西勇輝は巻き返しに期待。マウンドに上がれば好パフォーマンスが期待できる髙橋遥人は今季もコンディション次第になりそうだ。外国人は昨季9勝のジョー・ガンケルを軸にした運用になりそう。ファーム3冠の村上頌樹、3年目を迎える西純矢、さらにドラフト2位の鈴木勇斗など、先発防御率12球団トップの3.04だった昨季同様、ハイレベルなローテ争いが繰り広げられそうだ。

●巨人
菅野智之(19先発、6勝7敗、防御率3.19)
戸郷翔征(26先発、9勝8敗、防御率4.27)
マット・アンドリース(新加入/メジャー通算28勝)

 昨季の先発防御率はリーグ4位の3.79。優勝争いから脱落した9月以降は先発陣の早期降板が相次いだ。再建へ、復活を目指す菅野智之、昨季チームでただひとり規定回をクリアした戸郷翔征、年俸2億3000万円(推定)で新加入したメジャー通算28勝のマット・アンドリースを三本柱に選出した。昨季チーム最多の11勝を挙げた髙橋優貴のさらなる飛躍にも期待。経験豊富な山口俊、C.C.メルセデス、今村信貴らに加え、ドラフト1位で獲得した大勢(翁田大勢)ら若手の台頭にも期待したい。

DeNAは手術から復帰した今永&東の状態がカギ


●広島
大瀬良大地(23先発、10勝5敗、防御率3.07)
九里亜蓮(25先発、13勝9敗、防御率3.81)
森下暢仁(24先発、8勝7敗、防御率2.98)

 2021年に揃って規定投球回をクリアした大瀬良大地、九里亜蓮、森下暢仁の3投手が先発陣の牽引役となる。昨季後半に快投を連発した床田寛樹には通年での活躍を期待。同じく左腕の玉村昇悟、高橋昂也も開幕ローテ入りを狙う。さらに昨秋のドラフトでは、1位で関学大の黒原拓未、2位で三菱重工Westの森翔平と即戦力候補の左腕ふたりを獲得。昨季のシーズン最終戦で強烈なインパクトを残した高卒2年目の小林樹斗らも含め、1980年代を彷彿とさせる“投手王国”の再現に期待が膨らむ。

●中日
柳裕也(26先発、11勝6敗、防御率2.20)
大野雄大(22先発、7勝11敗、防御率2.95)
小笠原慎之介(25先発、8勝10敗、防御率3.64)

 昨季の先発防御率はリーグ2位の3.37だった中日。リーグ最多の172イニングを消化し最優秀防御率と最多奪三振(168個)の2冠に輝いた柳裕也、3年連続で規定回をクリアし東京五輪のメンバーにも選ばれた大野雄大、6年目で初の規定回到達を果たした小笠原慎之介の3投手が新シーズンも柱となる。その他の先発要員を見ても、福谷浩司、松葉貴大、勝野昌慶、ジャリエル・ロドリゲスら人材は豊富。ケガに泣かされ続けている梅津晃大の通年での活躍にも期待したいところだ。

●DeNA
今永昇太(19先発、5勝5敗、防御率3.08)
大貫晋一(21先発、6勝7敗、防御率4.34)
東克樹(3先発、1勝2敗、防御率2.29)

 昨季の先発防御率は12球団ワーストの4.34。ヤクルトと同じく2年連続で規定投球回に到達した投手がひとりもいなかった。ただ、昨年5月に左肩の手術から復帰した今永昇太、同じく9月に左肘のトミー・ジョンから復帰した東克樹が万全の状態なら未来は明るい。両左腕に入団からの3年間で計22勝を挙げた大貫晋一を加えた3投手を三本柱とした。昨季の開幕投手・濵口遥大もやってもらわなければ困る存在。昨季終盤に白星を量産したフェルナンド・ロメロ、さらに京山将弥、上茶谷大河、坂本裕哉、入江大生ら若手の突き上げがあれば一気に充実度は増す。
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