◆ 「主力のボールを間近で見て感じてほしい」
DeNAは21日、三原一晃取締役球団代表と一軍・二軍の首脳陣らがオンラインでスタッフミーティングを実施。
ミーティング終了後、ZOOMにて取材に応じた三浦大輔監督は「事業部門報告やオーナーの挨拶、チーム方針の話をしました」と説明。最下位に終わった昨年の悔しさをバネに、「全員が悔しいシーズンでしたから、それを踏まえて今年は何をするにも全力で、それを最初だけではなく一年間、いいときも悪いときも繋げていこう」と話し合ったことを明かした。
例年よりもオフが短い2022年。キャンプインも約10日後と迫っているなか、春季キャンプでのルーキーの振り分けについても言及。
「小園(ドラフト1位/投手)、徳山(ドラフト2位/投手)、三浦(ドラフト4位/投手)、梶原(ドラフト6位/外野手)は宜野湾(=一軍)スタートです」と明言した。
徳山壮磨と三浦銀二、梶原昂希の3人は大卒ルーキー。「まずはユニフォームを着て、動いているところを見てからになるとは思うんですけど」と前置きしながら、即戦力としての活躍に期待を寄せた。
一方、高卒ながら一軍抜擢となる小園健太については、「ファームスタート、一軍スタートといろいろな意見があった」としながらも、「育成ならば宜野湾でもできるということで、まず一軍の主力投手のボールを間近で見て感じてほしい。一軍のキャンプを肌で感じてもらいたい」と説明。
同時に「しっかりと育成のプログラムを組んでくれと頼んであります。すべて一緒に、という訳にはいかないので、こちらでコントロールする」と、しっかりケアも行っていくとした。
また、昨季のDeNAは外国人選手が入国できず、なかなか合流できなかったこともあって、スタートでつまずく形となってしまった。
しかし、今年は15日までにタイラー・オースティンやフェルナンド・ロメロ、エドウィン・エスコバーにネフタリ・ソトといった主力がすでに入国済み。
「隔離期間中ですが、1日から参加できそうなので良かったなと思います。キャンプ、オープン戦としっかり調整期間が取れて、準備を日本でできる。経験もある選手たちなので、開幕には十分間に合うと思う。ほぼベストメンバーで開幕できる」と、昨年との大きな違いも強調した。
戦力も整い、いざ逆襲へ…。昨年のリベンジに向けて、2年目の三浦ベイスターズは着々と歩みを進めている。
取材・文=萩原孝弘