新外国人は米国でミニキャンプを実施予定
2月1日から一斉に始まる春季キャンプ。巨人は今年もS班、一軍、二軍、三軍の4班体制でスタートする。ベテランや主力の10選手がS班で独自調整を任される中、一軍には堀田賢慎、沼田翔平、前オリックスの勝俣翔貴ら育成契約の5選手が一軍入り。ペナント奪還を目指す新シーズンへ、巨人キャンプの見どころを探る。
●先発ローテ再建へ、若手の突き上げは必須
3位に終わった2021年の先発防御率はリーグ4位の3.79。故障に泣いた菅野智之は6勝にとどまり、好スタートを切った戸郷翔征と髙橋優貴はともに息切れ。先発投手の平均投球回数もリーグ4位の5.35回に終わった。ペナント奪還へローテ再建は必須。戸郷や髙橋のさらなる飛躍とともに、新たな若手の突き上げに期待したい。ともにトミー・ジョン手術からの完全復帰を目指す山崎伊織と堀田賢慎は揃って一軍スタート。コロナ陽性反応により出遅れるドラフト1位の大勢(翁田大勢=関西国際大)も首脳陣の期待度は高い。年俸2億3000万円(推定)で獲得したメジャー通算28勝のマット・アンドリースの合流日が不透明なだけに、まずは若手の競争に期待したいところだ。
●新外国人は米国でミニキャンプ、今年こそハイレベルな助っ人枠争い実現へ
昨年はジャスティン・スモーク、エリック・テームズ、スコット・ハイネマンの新外国人3選手が揃ってシーズン中に途中退団。今年は「同じ轍は踏まぬ」と新たに獲得したアンドリース、グレゴリー・ポランコ、アダム・ウォーカーの3選手は、2月14日から約2週間、米国でミニキャンプを実施する予定となっている。すでに来日しているC.C.メルセデス、ルビー・デラロサ、チアゴ・ビエイラ、ゼラス・ウィーラーの4選手はS班スタートが決定済み。今年こそ外国人枠をフル活用しチーム強化につなげたい。
●苦しむベテラン&実績組の巻き返しに期待
昨季は新外国人だけではなく、FAで獲得した井納翔一と梶谷隆幸、さらにシーズン途中に無償トレードで加入した中田翔も不本意な結果に終わった。前球団で輝かしい実績を残してきた面々が本来の力を発揮してくれれば、それだけでチーム力は上がる。若手や外国人だけでなく、実績組の仕上がり具合にも注目したい。
22日に発表された巨人キャンプのメンバー振り分けは以下の通り。
【S班:宮崎B球場】
<投手=5人>
ルビー・デラロサ、菅野智之、井納翔一、C.C.メルセデス、チアゴ・ビエイラ
<野手=5人>
中島宏之、坂本勇人、中田翔、ゼラス・ウィーラー、丸佳浩
【一軍:ひなたサンマリンスタジアム宮崎】
<投手=13人>
平内龍太、山崎伊織、戸郷翔征、畠世周、髙橋優貴、高梨雄平、直江大輔、大江竜聖、戸田懐生、堀田賢慎、谷岡竜平、沼田翔平、堀岡隼人
<捕手=4人>
小林誠司、大城卓三、岸田行倫、喜多隆介
<内野手=7人>
吉川尚輝、岡本和真、廣岡大志、中山礼都、北村拓己、秋広優人、勝俣翔貴
<外野手=2人>
松原聖弥、岡田悠希
【二軍:ひなたひむかスタジアム】
<投手:13人>
翁田大勢、山田龍聖、赤星優志、桜井俊貴、戸根千明、高木京介、山本一輝、笠島尚樹、木下幹也、鍬原拓也、山崎友輔、横川凱、鈴木優
<捕手:3人>
山瀬慎之助、亀田啓太、前田研輝
<内野手=5人>
湯浅大、増田大輝、若林晃弘、加藤廉、岡本大翔
<外野手=4人>
石川慎吾、立岡宗一郎、八百板卓丸、鈴木大和
【三軍・故障班:ジャイアンツ球場】
<投手=21人>
山口俊、今村信貴、鍵谷陽平、太田龍、中川皓太、石田隼都、花田侑樹、代木大和、ダニエル・ミサキ、京本眞、川嵜陽仁、髙田竜星、奈良木陸、菊地大稀、富田龍、與那原大剛、鴨打瑛二、阿部剣友、伊藤優輔、田中豊樹、井上温大
<捕手=3名>
萩原哲、坂本勇人、大津綾也
<内野手=7人>
菊田拡和、ホセ・デラクルーズ、黒田響生、増田陸、香月一也、平間隼人、エスタミー・ウレーニャ
<外野手=6人>
梶谷隆幸、重信慎之介、笹原操希、フリアン・ティマ、保科広一、伊藤海斗
※メンバー入れ替えの可能性あり