「充実した1カ月間だった」
横須賀市追浜のDOCK OF BAYSTARS YOKOSUKAで行われていたDeNAの新人合同自主トレが、29日の午前をもって終了。
ドラフト1位・小園健太(市和歌山)は「ケガなく終われたことはすごく良かった」と振り返った。
1月8日にはじまったDeNAの新人合同自主トレ。期待のドラ1右腕は「充実した1カ月間だったなと思います」とコメント。
つづけて、「初めての環境でも、しっかりと順応しながら過ごせたのではないかと思います」と自己評価した。
この段階でブルペンにも3回入っており、すべてストレートの投球ではあるものの、「(キャッチャーが)立ち2回、座り1回と、座るところまで行けたので十分」と手ごたえを口にしている。
「中学生の修学旅行以来」という沖縄へ
三浦大輔監督の「チームのトップのボールを肌で感じさせたい」との思いから、2月1日から始まる春季キャンプは一軍スタートが決定している。
本人も「初めての経験なので、まずは本当に先輩たちのピッチングしている姿をしっかりと見て、勉強しながら成長できたらいいと思います」と、このチャンスを前向きに捉える。
そのうえで、自らが掲げるのは「1カ月をしっかりとやりきる」こと。
「変化球も話し合いながら投げていきたいが、まずはストレートのコントロールの精度を上げてからだと思うので、焦らずにやっていけたら」と、地に足のついた考えを示す。
一方で、「プロの選手と対戦しながら分かる部分もあると思うので、自分としては対戦したい気持ちもあります」と、実戦への意欲ものぞかせた。
「中学生の修学旅行」以来という沖縄の地ではじまるプロ1年目の戦い。ハマの金の卵が、大きく羽ばたくための第一歩を踏み出す。
取材・文=萩原孝弘