有力候補3人による競争に注目
プロ野球界は2月1日に全12球団がキャンプインし、2022年シーズンへ向けて本格始動。話題の新監督や選手の動向が伝えられるなか、早くも“開幕投手”に関する話題も飛び出している。
広島では大瀬良大地が3年連続で大役を任されてきたが、昨季は九里亜蓮がキャリアハイの13勝を挙げ、自身初タイトルとなる最多勝を獲得。東京オリンピックで侍ジャパンの一員として活躍した森下暢仁もチーム最多163回1/3を投げ、8勝7敗、防御率2.98と、先発ローテーションの柱を担った。
キャンプイン直前の1月31日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース2022』では、広島の春季キャンプの見どころの一つとして「開幕投手争い」が話題に。
番組に出演した野球解説者の齊藤明雄さんは、昨季キャリアハイの成績を残した九里に注目しつつ、「森下は調子が悪くても自分で試合中に調子を取り戻せる投手なので、守っている野手からすると安心して守れる投手じゃないか」と、大卒3年目のシーズンを迎える若き右腕のゲームメイク能力の高さに言及。
また、同じく番組に出演した解説者の野村弘樹さんは「去年の成績だけを見れば九里でしょうけど、経験だったり投球術を考えると一番経験を持っている大瀬良ということも十分考えられますし、若い森下も含めて、この3人は誰がいっても良い状況」とコメント。三つ巴の開幕投手争いは横一線でのスタートになることを強調した。
昨季は玉村昇悟や高橋昂也ら若手投手の台頭もあったが、実績ある右腕3人が先発ローテーションを引っ張る存在になることは間違いないだろう。九里と森下が指名されればキャリア初の大役。キャンプでの実戦とオープン戦を経て、開幕投手の座を掴むのは誰になるのか、注目だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』
▼ 広島の主な先発投手・2021年成績
森下暢仁 24試 8勝7敗 防2.98
九里亜蓮 25試 13勝9敗 防3.81
大瀬良大地 23試 10勝5敗 防3.07
玉村昇悟 17試 4勝7敗 防3.83
床田寛樹 16試 5勝4敗 防3.19
高橋昂也 15試 5勝7敗 防5.28
▼ 広島の歴代開幕投手
2022年
2021年 - 大瀬良大地[23試 10勝 5敗 防3.07]
2020年 ○ 大瀬良大地[11試 5勝 4敗 防4.41]
2019年 ○ 大瀬良大地[26試 11勝 9敗 防3.53]
2018年 ○ 野村祐輔[20試 7勝 6敗 防4.22]
2017年 ● ジョンソン[13試 6勝 3敗 防4.01]
2016年 ● ジョンソン[26試 15勝 7敗 防2.15]
2015年 - 前田健太[29試 15勝 8敗 防2.09]
2014年 - 前田健太[27試 11勝 9敗 防2.60]
2013年 ● バリントン[28試 11勝 9敗 防3.23]
2012年 ● 前田健太[29試 14勝 7敗 防1.53]
2011年 ● 前田健太[31試 10勝12敗 防2.46]
2010年 ○ 前田健太[28試 15勝 8敗 防2.21]
2009年 ○ ルイス [29試 11勝 9敗 防2.96]
2008年 - 大竹 寛[28試 9勝13敗 防3.84]
2007年 ○ 黒田博樹[26試 12勝 8敗 防3.56]
2006年 - 黒田博樹[26試 13勝 6敗 防1.85]
2005年 ○ 黒田博樹[29試 15勝12敗 防3.17]