新背番号55への期待も
1月31日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース2022』に、解説者の野村弘樹さんと齊藤明雄さんが出演。
今季の巨人の注目ポイントとして、ポジション争いが激化するであろう「一塁手問題」について議論を展開した。
実績豊富な選手に若手の台頭…。巨人のなかで最も争いが激しくなると予想されるのが、ファーストのポジションを巡る争いだ。昨季加入した中田翔のほか、中島宏之やゼラス・ウィーラーといったところが有力候補となると見られる。
中田は昨季巨人で34試合に出場。打率.154で3本塁打と、本来の実力とはかけ離れた成績に終わっている。
逆襲を期す今季は体重を20キロ増量。日本ハム時代のベスト体重に戻して迎えたこの春は「自信しかない」と口にするなど、本領発揮に大きな期待がかかる。
昨季はレフトでの出番が多かったウィーラーも、規定打席には達しなかったが打率.289に15本塁打と好成績を残している。
今季は新外国人として外野を主戦場とするグレゴリー・ポランコの加入もあり、一塁に回る可能性も浮上。投手陣も含めて外国人枠の兼ね合いもあり、起用法は不透明だ。
その中で、一塁手としてチーム最多の51試合に出場しているのが中島宏之。代打としての出場も多かったが、原辰徳監督からの信頼は厚い。
また、高卒2年目・秋広優人にも期待がかかる。背番号55からもその期待の大きさは垣間見えるが、このオフは中田と自主トレをともにし、体重も100キロ台に乗せてきた。一軍キャンプでも初日から非凡なパワーをアピールしており、ポジション奪取の可能性もあるだろう。
解説者の見解は…?
齊藤明雄さんは、ウィーラーが最有力だと主張する。
ただし、「ジャイアンツは外野もセンターの丸以外は決まっていない状況なので、ウィーラーがレフトを守った場合は中田、中島の争いになるのではないかと思います」と、あくまで未確定であることを強調している。
野村弘樹さんは秋広の名前を挙げつつ、「体重も100キロを超えてしっかり身体を作ってきたということもありますが、じゃあ143試合出れるかというと、僕はちょっと難しいなと思います。このメンバーがいる以上は」と、実績がある面々が連ねる中で、秋広が今季スタメンを張ることは簡単ではないと分析。
つづけて、「2年後、3年後は彼が出てきてほしいという期待は大きい。背番号も55になりましたし」と将来性含め、今後の飛躍に期待を寄せた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』