最下位から巻き返しへ…ローテ確立なるか
プロ野球界は2月1日に全12球団が一斉にキャンプイン。球団によっては徐々に実戦形式の練習も取り入れるなど、「開幕」を見据えた言動も見受けられるようになってきた。
西武は、A班に招集された全投手が初日からブルペン入りし、先発ローテーションの3本柱として期待される髙橋光成、松本航、今井達也も順調な滑り出しをみせた。
西武は昨季、リーグワーストの防御率を記録した投手陣と、故障者が続出した野手陣の歯車が噛み合わず、球団史上42年ぶりの最下位に低迷。それでも、ドラフト1位指名を受けてプロ入りしてきた髙橋、松本、今井の3投手が規定投球回をクリア。開幕投手を任された髙橋は自己最多11勝を挙げ、2年ぶり2度目となる2ケタ勝利を達成し、松本は初の2ケタ10勝。今井も自己最多の8勝をマークした。
キャンプ直前の1月31日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、“新・先発3本柱”を含む西武の先発ローテーションが話題に。
番組に出演した野球解説者の野村弘樹さんは「髙橋光成と今井に関しては背番号の数は勝たなきゃいけないと思っている。松本航は17番なので、そこまでしろとは言えないですけど、高橋(背番号13)、今井(背番号11)、松本の3人で35勝くらいはしてほしい」と、新・3本柱がより力強くチームを牽引する姿を期待。
続けて、昨季は浜屋将太と内海哲也の計2勝止まりだった左腕不足問題にも言及し、「ドラ1・隅田(知一郎)とドラ2・佐藤(隼輔)の両左腕ですよね。昨年はとにかく左投手が勝てていないので、この2人を1位、2位で取れたのは大きいと思う」ともコメント。「佐藤隼輔は昨年の秋に脇腹を痛めて投げられていなかったので、今年どの程度投げさせるのか。この2人で15勝くらいしてくれれば5人で50勝。それは厚みも出てきますよ」と青写真を描いた。
また、同番組に出演した齊藤明雄さんは「一番期待しているのは今井」と個人名を挙げ、高卒6年目のシーズンを迎える右腕のさらなる飛躍に期待。「2ケタなぜ勝てないのか。打線の援護もありますけど、今井が15勝くらいできたら西武はいける。とにかく今井です。ポテンシャルは高いものを持っていますから」と、最後まで“今井推し”に力を込めていた。
解説陣が期待を寄せる先発3本柱のみならず、昨季は渡邉勇太朗も上々の一軍デビューを果たすなど、若手投手が台頭してきている西武。伸び盛りの若獅子たちが一気に才能を開花させるようなことがあれば、前年覇者・オリックスに続く「最下位から下剋上」という可能性も十分ありそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』