守備側と打者側どちらも神経を使う場面
7日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース2022』に出演した谷沢健一さんと高木豊さんが、ビックボス率いる日本ハムの実戦練習について言及した。
ビッグボスによる“新庄イズム”がチームにも浸透しつつある。日本ハムは先日行われた今キャンプ初実戦となる紅白戦で、全打者「一死満塁」から始まるケース打撃に近い変則ゲームを実施。「一死満塁」というシチュエーションを定め実戦練習を行うことに、ビックボスのどのような意図があるのか、解説陣は攻守両方の視点から推察した。
まずは守備側。高木さんは一死満塁というシチュエーションは「息が抜けない」と話し、「内野手とすればゲッツーとれなきゃ1点だし、外野手だったら三塁につなぐのか、本塁につなぐのか。いろんなことを考えますよね」と、判断力が重要になる場面であることを強調した。
次に打者側。谷沢健一さんは打者にとって非常に頭を使う場面だと口にする。「投手によっては狙い球の絞り方。低めに落とす投手だったら引きつけて待たなきゃいけない。ストレートが伸びてくる投手で、インサイドに攻め込んでくる投手ならインサイドのさばきとか、高めの絞り方とか、外野フライをどうやって打つか」と、得点に直結する場面ゆえに、よりいっそう相手投手への対応がカギになると解説した。
ビッグボスが設定した「一死満塁」は、守備側にとっても、打者側にとっても最も神経を使うシチュエーション。新庄監督の言う「練習のための練習」ではなく、「試合のための練習」をまさに体現した実戦練習であるだろう。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』