「逆算して、最後のオープン戦はマックスで行けるように」
オリックスの吉田正尚選手(28)が10日、宮崎キャンプの第3クールから合流。
昨年12月に足首の手術を行った影響で、この春は大阪・舞洲の球団施設で調整するCグループからのスタートとなっていた頼れる主砲が帰ってきた。
吉田はキャッチボールなどを済ませてからメイングラウンドに登場。
フリー打撃では、早々に柵越えや逆方向への力強い打球を披露して好調ぶりをアピールすると、その後はブルペンに出向いて打席に入り、「少しでも慣らしていって感覚を取り戻したい。良いものを作っていきたい」と、チームメイトのボールで眼の調整も行った。
練習後は開口一番「スムーズに入れたと思います」。手ごたえを口にしつつ、「やっぱり選手全員そろっての練習なので。舞洲では少人数でやっていましたので、楽しかったです」と、チームに合流できた喜びを語った。
気になる現在のコンディションについても、「メニューもまだ全部は入れていませんけど、順調に来ていると思う」と頼もしいコメント。
そのうえで、「身体のバランスも良いですし、今やる力は出せている。自分のバランスを意識しながら、打球を飛ばすというよりは、良い打球を打てればいいなと。日々課題を持ちながらやっていきたい」と振り返る。
舞洲では、「リハビリも、トレーニング強化も含めてやっていた」という主砲。
「ケガなく1年間戦って、毎年そうですけど、打撃部門で一番を目指していきたい」と目標を掲げ、「チームとしては連覇して、もう一度(日本一に)チャレンジしたい」と、闘志を燃やす。
今後については、「1年中、身体が元気でやれたら良いんですけど、去年はオフが少し延びて遅れましたので、そこは焦らず、やれることをやって」と自らを制しながら、「逆算してシーズンというよりかは、最後のオープン戦はマックスで行けるようにと思っています」と、開幕の少し手前、オープン戦の終盤に照準を合わせていきたいという胸の内を明かした。
少し遅れての合流にはなったが、「すべての面で出力を上げていきたい」とにこやかに意気込んだ背番号7。
この日は宗佑磨や大城滉二らも宮崎キャンプに合流しており、連覇に向けたピースが徐々に揃ってきた。
取材・文=どら増田