ニュース 2022.02.14. 11:00

ロッテOB清水直行さんがみた佐々木朗希 「たくさん試合で投げた方がいい」

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ロッテ・佐々木朗希 (C) Kyodo News
 2年連続2位となり着実にチーム力を上げているロッテは、“頂点を、つかむ。”というチームスローガンを掲げ、1974年以来となる勝率1位でのリーグ優勝を目指す。

 投手陣は昨季、小島和哉がチームトップの10勝、自身初となる規定投球回に到達、佐々木朗希は後半戦の防御率1.22、リリーフ陣も毎年のように故障で苦しんでいた佐々木千隼がセットアッパーに定着と、若手、中堅の投手が成長。鈴木昭汰、育成から支配下選手となった森遼大朗、古谷拓郎、横山陸人、中森俊介など楽しみな若手も多い。先発では美馬学、石川歩、リリーフでは益田直也、唐川侑己といった経験豊富な投手もいる。さらには故障から復活を目指す西野勇士、種市篤暉と投手陣の層は年々厚くなってきている。

 そこで、現役時代に5年連続2桁勝利を挙げ、2005年のリーグ優勝・日本一に“エース”として貢献し、現役引退後は2年間投手コーチを務めたロッテOBの清水直行さんに、今季のロッテ投手陣について“7つのテーマ”で語ってもらう。第1回目のテーマは「佐々木朗希投手」だ。


佐々木朗希の凄さとは?


 佐々木朗希は大船渡高時代に最速163キロを計測し“令和の怪物”と呼ばれ、19年のドラフト会議では4球団競合の末、ロッテが交渉権を獲得し入団。1年目は一軍に帯同しながら体づくりを行い、2年目の昨季にプロデビューを果たすと、後半戦は6試合・37イニングを投げて、イニング数を上回る44奪三振、2勝0敗、防御率1.22と抜群の安定感を誇った。楽天とのCSファーストステージでは第1戦の先発を託されるなど、今季はさらなる活躍が期待される。

 ロッテの“エース”だった清水さんは、佐々木朗希をどう見ているのだろうかーー。

 「まずは大事にロッテが育てているなと見ています。彼自身の昨年の投球も何試合か見させてもらいましたけど、マリーンズだけでなく、日本球界の宝としてのステップを踏んでいると見ています」。

 具体的にすごいところについて清水さんは「まずは誰もが認めるスピードボール、それと手足が長い投手は、荒れ球が多い印象なんですけど、彼は体幹が強いのでしっかりコントロールができているなという感じですね」と語った。

 プロデビューを飾った昨季は前半戦、制球面やクイックで苦しんでいる場面も見られたが、後半戦はストレート、変化球も自在に操る“修正力”の高さを見せた。昨年の後半の投球を考えれば、今季は先発ローテーションの軸として期待される。

 「軸になるかどうかはわからないんですけど、昨年の経験よりも増した経験をさせてほしいなと思います」。

 「(自身の)Youtubeチャンネルでも開幕投手候補にあげたんですけど、昨年のクライマックスシリーズを例にとっても、大事な試合で投げさせてもらっている。今年は、大事な試合を投げていけるような投手になってほしい。節目の試合に投げていくことは、いい経験になるので良いのではないかと思います」。

 “大事な試合”となると、佐々木朗が中6日で先発したときに、カード頭で先発させるべきと考えているのだろうかーー。

 そこの点について清水さんは「佐々木朗希だけのチームではないですが、マリーンズ全体として考えた時に、カードの頭にいってもらうことがチームにとって良いのであれば、その方がいいと思います」と話す。


1年間投げ続けるために…


 佐々木朗希の大きな壁になりそうなのが、“1年間”先発ローテーションで投げ続けること。昨季の後半戦安定した投球を見せたとはいえ、1年間一軍の先発ローテーションで投げた経験がない。

 現役時代に9年連続規定投球回に到達した清水さんは、“1年間投げるため”に「僕は三振が沢山取れる投手ではなかったので、自分ができることといえばローテーションをしっかり守っていって、そのなかで最多勝、最優秀防御率を狙っていくというスタイルだった。逆算していくと、ローテーションを投げていかないといけない。規定投球回数に乗っていかないと、防御率の勝負はできないと思っていたので、僕の中では連続することはもちろんなんですけど、“規定投球を投げるというのは最低条件”だったんですよ」と明かす。

 自身の経験を踏まえたうえで、「彼のなかで狙っていけるタイトル、高いレベルにあると思う。そこをチーム、コンディショニング、球団の編成を含めて、目標にたどりつくときの時間というのを、どうやって使っていくのかが今年だと思います」と語った。

 続けて清水さんは佐々木朗希について「昨年は後半、CSである程度安定した投球が続くようになってきたので、頭を任せられるチームとしての安心感、フィジカル、コンディショニングのところでも大丈夫という確証を得たと思っています。今年3年目というところで、キャンプを見ても調子が良さそうですし、高卒でプロ入りしているので、疲労回復も早い。どんどん鍛えるという部分で、たくさん試合で投げた方がいいなと思います。バッター一人一人投げていくこと、しっかり任された1試合をまずできることを精一杯、余力を残さずやりきることが一番大事です」と積極的に投げさせるべきだと話した。

 ただ、佐々木を積極的に起用し、チームに勝ち星を多くもたらしたとしても、リーグ制覇するためには勝ち星がある程度計算の立つ先発は必要になってくる。特に2016年に14勝の石川、10勝の涌井秀章(現楽天)を最後に、同一シーズンで複数人二桁勝利を挙げた年がない。

 また直近5年間では17年が7勝の二木康太、18年が13勝のボルシンガー、19年が8勝の石川、種市、20年が10勝の美馬、21年が10勝の小島と毎年のようにチームの勝ち頭が違う。次回は“絶対的なエース”が不在の先発陣について熱く語ってもらう。

取材・文=岩下雄太

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