即戦力社会人の2人もメンバー入り
ロッテは13日、沖縄本島の練習試合に帯同するメンバーを発表した。新人ではドラフト1位・松川虎生(市和歌山高)、同2位・池田来翔(国士舘大)とともに、社会人出身で即戦力として期待される同3位・廣畑敦也投手(三菱自動車倉敷オーシャンズ)と同5位の八木彬(三菱重工West)の名前もあった。
廣畑はストレート、カットボール、カーブなど全ての球種をその日の自身の調子や打者の反応をみて、“全球種”を決め球にすることができる。「先発、リリーフするときも調整方法は全く変わらないので、いつでもいけるように準備しています」と先発、リリーフの両方をこなせる強みを持つ。
八木は大学から社会人の2年間でストレートの最速は6キロアップの152キロを誇り、2種類のフォークを武器に打者を打ち取っていくリリーフタイプの投手だ。
大卒・社会人でのプロ入りで、2人は今年25歳を迎える年齢。1年目から“即戦力”として期待されることについて2人はどのように思っているのだろうかーー。
「先発、リリーフいろいろありますけど、ピッチャーとして、1年目から貢献するのが今年の仕事なのかなと思います」(廣畑)
「年齢も24なので、社会人上がりで即戦力というのは当たり前だと思って、今も実戦に向けて練習はしています」(八木)
春季キャンプ中に行ったオンライン取材で、2人は当然“1年目”から一軍の勝利に貢献することを誓った。
実戦でアピールに期待
ロッテの投手陣は年々、レベルが上がってきている。先発陣は昨季自身初となる二桁勝利、規定投球回に到達した小島和哉をはじめ、佐々木朗希、石川歩、美馬学、岩下大輝、河村説人、エンニー・ロメロ、二木康太、本前郁也、森遼大朗など候補者が多い。救援陣も益田直也、佐々木千隼、国吉佑樹、唐川侑己、東妻勇輔、小野郁、田中靖洋と、左の絶対的なリリーバーがいないのは不安要素のひとつではあるが、人材が豊富だ。
新人の2人が開幕一軍を掴むためにも、練習試合の初戦から“結果”を残し続けていく必要がある。廣畑は「ヒットを打たれたとしても、0点で抑えることがピッチャーとして大切だと思っている」と話せば、八木も「練習試合からというより、今からアピールしないといけないと思うので、結果を残すだけだと思います」(2月8日オンライン取材)と決意する。
3月25日のプロ野球開幕を一軍で迎えるため、本当のサバイバルレースがいよいよスタートする。社会人出身の“即戦力”の2人が開幕一軍を掴むことができるか注目だ。
▼ 廣畑敦也
背番号:30
生年月日:1997年12月3日生
守備位置:投手
身長 / 体重:175センチ / 83キロ
投 / 打:右 / 右
経歴:玉野光南高-帝京大-三菱自動車倉敷オーシャンズ-ロッテ(ドラフト3位)
▼ 八木彬
背番号:33
生年月日:1997年5月26日生
守備位置:投手
身長 / 体重:180センチ / 94キロ
投 / 打:右 / 右
経歴:八戸学院光星高-東北福祉大-三菱重工West-ロッテ(ドラフト5位)
取材・文=岩下雄太