試合を通して積極打&即返球を徹底
ビッグボスこと新庄剛志監督が率いる日本ハムは15日、巨人との練習試合(沖縄セルラー)に臨み、最終スコア8-5で勝利。同点で迎えた9回に一挙5得点をあげる猛攻を見せ、指揮官の予想を覆す快勝を収めた。
ビッグボスは試合前日の14日に自身のインスタグラムにて先発メンバーを発表し、「このメンバーで1番好きな3対4のスコアでいいゲームをして惜しくも負けます」と勝敗予想まで展開していたが、ナインが奮闘し指揮官の予想を覆した。
相手先発・戸郷翔征の立ち上がりを攻め立て、4番・五十幡亮汰の適時内野安打で先制に成功すると、3回には一死一・二塁から3番・石井一成が走者一掃の左中間適時二塁打を放ち3-0とリードを拡大。6回、7回と救援登板した北山亘基と谷川昌希が立て続けに失点し、試合を振り出しに戻されたが、同点で迎えた最終回に打線が爆発した。
9回から登板した2年目右腕・平内龍太を相手に、イニング先頭の代打・郡拓也が初球のストレートを捉えて左前安打で出塁すると、途中出場の髙濱祐仁も連打でチャンスメーク。直後のダブルスチールの失敗で攻勢ムードが潰えたに思われたが、8番・中島卓也が四球でつなぎ再び一・二塁に。すると、一打勝ち越しの場面で「代打」起用されたルーキー・水野達稀が、初球の半速球を右中間へ弾き返し、これが値千金の勝ち越しタイムリーとなった。
この一打で活気づいた日本ハム打線は、さらに1番・野村佑希、2番・万波中正、途中出場の杉谷拳士もファーストストライクを捉える3連続タイムリーで続き、この回だけで6安打5得点の猛攻。9回裏に登板した望月大希が2点を失い3点差まで追い上げられたものの、野手陣が15安打8得点で奪ったリードを保ったまま試合を締めくくった。
日本ハムは外野手が走者の有無を問わずに打球に猛チャージをかけて返球する姿勢をみせた他、打撃でもファーストストライクから積極的にスイングする姿勢を貫くなど、狙いが垣間見える取り組みを終始徹底。1番・野村と9番・佐藤が2安打、2番・万波は3安打猛打賞と、結果も伴う好アピールを見せた。