球威ある直球で主力を翻弄、掘り出し物の予感!?
ソフトバンクと育成契約を結んだ藤井皓哉投手(25)が16日、初登板となった紅白戦(7イニング制)で2回無失点、無安打3奪三振と好投した。
背番号『157』を身にまとい、6回から登板した右腕。まずは先頭の甲斐をスライダーで二飛に打ち取ると、続く中村晃はカウント2-2から球威のある直球で空振り三振に仕留めた。続く今宮は二飛。経験豊富な主力3選手をテンポ良く3者凡退に退けた。
2イニング目となった7回は先頭の井上、続く柳町を2者連続の見逃し三振斬り。井上にはアウトロー、柳町にはインローの直球をズバッと投げ込んだ。二死から髙田に四球を与えたものの、最後は海野を左飛。強風の影響もあり変化球の精度にやや苦しんだが、140キロ後半の力強い直球を軸に打者7人を相手に無安打投球を披露した。
藤井は2014年のドラフト4位で広島に入団したものの、6年間で14試合の一軍登板に終わり2020年オフに戦力外通告を受けた。2021年はNPB復帰を見据え四国アイランドリーグplusの高知でプレー。ここで最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得するなど格の違いを見せ、ソフトバンクとの三軍戦でノーヒットノーランを達成したことがNPB復帰へのきっかけにもなった。
2021年12月14日にソフトバンクと育成選手契約を締結。入団会見に同席した三笠GMは「(高知での)1年間のパフォーマンスを見ると『もう1回NPBでやって、安定した活躍をしてくれる可能性は十分にあるんじゃないか』というような評価が上がって獲得に至った」と藤井獲得の経緯を説明していた。