現役時代5年連続2桁勝利を挙げ、2005年のリーグ優勝・日本一に“エース”として貢献し、現役引退後は2年間投手コーチを務めたロッテOBの清水直行さんに“7つのテーマ”でロッテ投手陣について語ってもらう第4回は、“先発投手と捕手の関係性”だ。
昨季のロッテ先発陣は捕手との相性がはっきり出た。
▼ 田村が先発マスクを被ったときの成績
石川 歩 6試 4勝1敗 防2.05
美馬 学 11試 4勝1敗 防3.48
▼ 加藤が先発マスクを被ったときの成績
小島 和哉 9試 5勝1敗 防2.14
佐々木朗希 6試 2勝0敗 防1.22
河村 説人 4試 3勝1敗 防2.08
ロ メ ロ 4試 1勝0敗 防1.54
▼ 柿沼が先発マスクを被ったときの成績
岩下大輝 7試 5勝1敗 防2.03
田村龍弘は石川歩、美馬学といった様々な球種で抑えていく投手と相性がよく、加藤匠馬は、チーム最多の10勝を挙げた小島和哉、プロ2年目の昨季3勝を挙げた佐々木朗希、ルーキーの河村説人、シーズン途中に加入したロメロと相性がよかった。柿沼友哉はストレートとフォークを中心にした“速球派”の岩下大輝、19年に“柿の種バッテリー”で話題を呼んだ種市篤暉も、ワクワクするようなストレート、フォーク、スライダーを中心に投げる投手だ。
石川は10月5日の西武戦で、6回を1安打無失点に抑え、ヒーローインタビューで「田村がすごく良いリードをしてくれた」と評価すれば、加藤との相性の良かった河村は「カーブの使い方がすごくうまいなと自分も思っています。配球の面ですごく助かっていました。また、あまり走られる機会も多くないので、そこも嬉しいなと思います」と感謝した。
捕手によって先発投手の好不調や相性というものは出るものなのかーー。
清水さんは「本当はキャッチャーによって相性が出ない方がいい」と話す。
「なぜかといったらキャッチャーは怪我がつきもののポジション。私の持論ですが、このキャッチャーじゃないと投げられないというピッチャーになると、怪我したら投げられないんですかと、なるんですよ。なので、相性はあるけど、そこに固執して組み合わせをするよりは、本来先発投手であればどんな組み合わせでもいいんじゃないかなと思っている」。
昨季シーズン自己最多の8勝を挙げた岩下は、柿沼とバッテリーを組んでいた前半戦に8勝をマークしたが、柿沼が故障で離脱した後半戦は0勝に終わった。
「むしろキャッチャーが抑えているチーム。たとえば田村がよく抑えるチーム」など、捕手を複数人体制で組むのであれば、捕手が抑えている球団によって、使い分けるのが理想的だと考えている。
清水さんも現役時代には里崎智也さん、橋本将さんの2人がレギュラー格の捕手にいた。
「僕は橋本だったり、里崎だったり若いキャッチャー、いろんなキャッチャーを経験した。そういう意味では気にしていない」。
「ただ、これは間違いなく監督、バッテリーコーチの方針、相性が良くてパフォーマンスがあがるのであれば、一つの考え方としてはありだと思います」。
昨季は捕手によって成績が極端に良かった先発投手はいたが、今季はどんな成績を残すのか。ここまで4回は佐々木朗希、先発投手、二木康太、先発投手と捕手の関係性について語ってもらったが、次回第5回はリーグ制覇するためには絶対に欠かせないリリーフについて語ってもらう。
取材・文=岩下雄太
昨季のロッテ先発陣は捕手との相性がはっきり出た。
▼ 田村が先発マスクを被ったときの成績
▼ 加藤が先発マスクを被ったときの成績
小島 和哉 9試 5勝1敗 防2.14
佐々木朗希 6試 2勝0敗 防1.22
河村 説人 4試 3勝1敗 防2.08
ロ メ ロ 4試 1勝0敗 防1.54
▼ 柿沼が先発マスクを被ったときの成績
岩下大輝 7試 5勝1敗 防2.03
田村龍弘は石川歩、美馬学といった様々な球種で抑えていく投手と相性がよく、加藤匠馬は、チーム最多の10勝を挙げた小島和哉、プロ2年目の昨季3勝を挙げた佐々木朗希、ルーキーの河村説人、シーズン途中に加入したロメロと相性がよかった。柿沼友哉はストレートとフォークを中心にした“速球派”の岩下大輝、19年に“柿の種バッテリー”で話題を呼んだ種市篤暉も、ワクワクするようなストレート、フォーク、スライダーを中心に投げる投手だ。
石川は10月5日の西武戦で、6回を1安打無失点に抑え、ヒーローインタビューで「田村がすごく良いリードをしてくれた」と評価すれば、加藤との相性の良かった河村は「カーブの使い方がすごくうまいなと自分も思っています。配球の面ですごく助かっていました。また、あまり走られる機会も多くないので、そこも嬉しいなと思います」と感謝した。
捕手によって先発投手の好不調や相性というものは出るものなのかーー。
清水さんは「本当はキャッチャーによって相性が出ない方がいい」と話す。
「なぜかといったらキャッチャーは怪我がつきもののポジション。私の持論ですが、このキャッチャーじゃないと投げられないというピッチャーになると、怪我したら投げられないんですかと、なるんですよ。なので、相性はあるけど、そこに固執して組み合わせをするよりは、本来先発投手であればどんな組み合わせでもいいんじゃないかなと思っている」。
昨季シーズン自己最多の8勝を挙げた岩下は、柿沼とバッテリーを組んでいた前半戦に8勝をマークしたが、柿沼が故障で離脱した後半戦は0勝に終わった。
「むしろキャッチャーが抑えているチーム。たとえば田村がよく抑えるチーム」など、捕手を複数人体制で組むのであれば、捕手が抑えている球団によって、使い分けるのが理想的だと考えている。
清水さんも現役時代には里崎智也さん、橋本将さんの2人がレギュラー格の捕手にいた。
「僕は橋本だったり、里崎だったり若いキャッチャー、いろんなキャッチャーを経験した。そういう意味では気にしていない」。
「ただ、これは間違いなく監督、バッテリーコーチの方針、相性が良くてパフォーマンスがあがるのであれば、一つの考え方としてはありだと思います」。
昨季は捕手によって成績が極端に良かった先発投手はいたが、今季はどんな成績を残すのか。ここまで4回は佐々木朗希、先発投手、二木康太、先発投手と捕手の関係性について語ってもらったが、次回第5回はリーグ制覇するためには絶対に欠かせないリリーフについて語ってもらう。
取材・文=岩下雄太