今季初実戦で2回途中6失点
21日に放送されたCSフジテレビONE「プロ野球ニュース」に出演した野球解説者の真中満さんと岩本勉さんが、ヤクルト・奥川恭伸の状態について言及した。
昨季チームトップタイの9勝を挙げ、セ・リーグ新人特別賞を受賞した奥川は、20日に行われたロッテとの練習試合に先発し、1回0/3(40球)を投げ3安打3四死球6失点で降板。初回先頭から3連続四死球でピンチを招くなど、今季初の実戦登板は大乱調だった。
元ヤクルト監督の真中さんは「真っすぐの走りとかそういう部分ではまったく心配ありませんでしたけど、変化球が風の影響か分かりませんがコントロールがついていなかったので、普段の奥川では見れない投球」と、らしくない投球を分析。
高卒2年目の若手捕手・内山壮真とバッテリーを組んでいたことによる影響についても言及しつつ、「ただ、この内容は僕はまったく気にしないでいいと思いますよ。これから調整していけばいい」と、いまだ調整段階であることから心配していない様子だった。
しかし、現役時代に投手だった岩本さんは「いま早く手をつけないとシーズン通して苦しむかなと思います。小手先ピッチングですね」と厳しい見解を示し、「オフシーズンどんな過ごし方していたか分かりませんが、今日の投球見た限り小手先もいいとこですよ。右足の押しも甘いですし、スワローズファンから叩かれそうです…けど、ピッチャーとして言わせてください」と、物足りない投球内容を批評。
昨季ブレークした次世代エースの“異変”は、投球フォームのみならず体つきにも現れているようで、「お尻も小っちゃくなっていますよ。もういっぺん下半身の重要性と(足の)運びを考えたら、トレーニングも変わってくると思うんですよ」と、体作りの重要性を説いた。
シーズン開幕まで約1カ月。「今からだったら十分間に合います」と岩本さん。
「足の運びのいい奥川、それが一番の特長だったんですよ。それが今日まったく見えなかったというところを反省材料として取り組み直す。まだ間に合いますからやっていただきたいですね」と、最後は期待の有望株へ向けて、テレビカメラを通してアドバイスを送っていた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』