○ オリックス 2 - 0 ロッテ ●
<3月1日 オープン戦>
オリックスが今季初めて京セラドーム大阪で行われた対外試合に勝利。先発マウンドに上がった田嶋大樹ら、投手陣が完封リレーでロッテ打線を封じ、オープン戦2連勝を飾った。
開幕ローテーション入りが濃厚な田嶋は、2回と3回に単打を許すも、3イニングを32球の省エネピッチングでまとめたため、予定回数を超える4イニング目に突入。最終イニングは上位打線を三者凡退で斬ってとり、4回を40球、被安打2、奪三振4、無四球、無失点という完璧な内容でマウンドを降りた。
降板後、田嶋は「調子は良かったんじゃないかと。結果的にも良かったですし。イメージどおりにボールが行って、バッターが打ってくれた」と、この日の投球を振り返った。
登板前にテーマとして掲げていたという「投球フォームのバランス」についても好感触を得たようで、「同じバランスで4回まで投げられたのは良かった。仕上がりとしてはまだ半分ぐらいなんですけど、やってきたことがちょっとずつ出て来ているんじゃないかな」と、手応えを得ている様子。
制球面での課題に言及するなど、調整段階にあることを強調しつつ、「バランスだったり、下半身の動きだったり、そういったところを研究してやってきたので。しっかりシーズンを迎えられるんじゃないかと思う」と、順調な仕上がりをうかがわせた。
今シーズンも目標は「怪我をしないこと」。「プレッシャーにしたくない」と勝ち星の目標などは敢えて公言せず、「怪我なく楽しく応援してくださる皆さんの力になれるように頑張っていきたい。順調に来ているので継続です」と強い気持ちで開幕を見据えているようだ。
なお、ベンチから投球を見守った中嶋聡監督は「周りが言うよりも本人がいちばん分かっている」と、田嶋への信頼からか多くを語らなかった。
取材・文=どら増田