キャンプ、オープン戦に続き公式戦も…
MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナー(63)が3月1日(日本時間2日)に会見を行い、選手会との新労使協定が交渉期限となっていた1日までに合意に至らず、レギュラーシーズンの開幕2シリーズの中止を発表した。
最低年俸の引き上げやフリーエージェント(FA)権の取得期間、プレーオフの拡大、ぜいたく税の見直しなどが労使交渉の主な争点となっており、昨年12月2日からロックアウトに突入。互いに妥協点を探し交渉してきたが、予定通り公式戦開幕を迎えるために設定していた米東部時間1日午後5時(同2日午前7時)のデッドラインを迎えても交渉はまとまらず、27年ぶりに開幕が遅れることが決定した。
交渉決裂後に会見を行ったマンフレッド・コミッショナーは「日程を考えれば、レギュラーシーズンの最初の2シリーズを開催することはできず、当該試合は公式にキャンセルされる。合意にたどり着かなかったのは双方の責任。きょうは有意義な交渉ができなかった。一日も早く合意できるようにしたい」と話した。
双方の主張の隔たりは埋まらず、2月中旬に開始予定だった春季キャンプとオープン戦に続き、162試合制だったレギュラーシーズンの開幕も延期。代替試合は行われず、今後さらに試合数が削減される可能性もある。