高木豊氏は“前例”の活用を提言
28日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野球解説者の高木豊さんと江本孟紀さんが、楽天のドラフト2位ルーキー・安田悠馬選手(22=愛知大)を分析。世代屈指のパワーを誇るスラッガーの“弱点”を指摘した。
安田は春季キャンプで自慢の打棒を発揮し、実戦に入ってからも一軍に帯同。しかし、チームがノーノーリレーを許した2月26日のヤクルト戦では厳しい内角攻めに苦しみ、2打席連続で詰まったニゴロに打ち取られた。
打席の内容を見た高木さんは、「やっぱり魅力はフルスイングとパワー。だけどちょっと穴というか、弱点があるなと、この1試合を見ただけで言わなくてもわかりますよね。そこらへんをどう克服してくるか。もう徹底的に攻められますよ」と、今後は内角への速球攻めを受けるとの見解を示した。
この意見には江本さんも「ひと目見てインコースが弱点だなと思った」と同調し、「(踏み込む)右足が入ってくるじゃないですか。そこでインコースを攻められる。これは近づき過ぎですよ。バットが出てきてない」と、打席内での立ち位置も含めたフォームに問題があることを指摘した。
新人スラッガーの苦戦といえば、昨季は阪神の佐藤輝明が前半の躍進から一転、59打席連続ノーヒットのスランプに陥った例もあったが、高木さんは「佐藤がどういう風に攻められたか、どういう所を打てたか。そういうところを研究すると良いかも」と、左の大型スラッガーという共通項を持つ安田に提案。首脳陣からも期待を寄せられている“打てる捕手”の大成に期待を込めた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』