春季キャンプの投手MVP、6年目の覚醒へ

　ソフトバンクの田中正義投手（27）が3日、中日とのオープン戦（PayPayドーム）に先発登板。3回2安打1失点と好投し開幕ローテ入りに前進した。

　初回は直球主体で1番・岡林、2番・大島をいずれも遊ゴロ。打撃好調の3番・阿部に対しては、追い込んでからのカットボールで見逃し三振に仕留めた。2回は2三振を奪うなど3者凡退。3回も快調に二死を奪ったが、9番・鵜飼に左翼フェンス直撃の二塁打を許すと、中堅・牧原大がクッションボールの処理をもたつき二死三塁。続く岡林には高めのカットボールを右前に運ばれ1点を失った。

　最後に連打を許したものの、予定の3イニングを2安打1失点、4奪三振無四球の好投。最速154キロを計測し、開幕ローテ入りをアピールした。

　キャンプ期間の実戦でも好投を重ね、藤本監督が投手MVPに指名。5球団競合の末に2016年のドラフト1位で入団した剛腕が、覚醒のときを迎えようとしている。