ピンチにも動じず5つのゼロを並べる
ソフトバンクの和田毅投手(41)は6日、本拠地で行われたロッテとのオープン戦に先発登板。
5回を投げて被安打3・四球2もイニング数を上回る6奪三振で無失点。しっかりと役割を果たした。
オープン戦初登板となった2月26日のオリックス戦では、2番手として3回を投げるも、7安打を浴び4失点。無四球も奪三振は1つというピリッとしない結果に終わったベテラン左腕。
この日は立ち上がりから2者連続三振の好スタートを切ると、2回・3回も危なげなくゼロに封じる好投を披露。序盤から立て直された姿を見せる。
球数が50球を超えた4回は先頭の藤原恭大に安打を許し、犠打と右飛で走者が進んで二死三塁のピンチを迎えたが、岡大海は139キロの速球で押して遊ゴロ。無失点で切り抜けた。
5回も一死から髙部瑛斗に安打を浴び、盗塁を決められて一死二塁と再びの危機。加藤匠馬は空振り三振に斬ったが、暴投と四球で二死一・三塁とピンチが拡がる。
しかし、ここもルーキーの池田来翔を右飛に打ち取ってピンチ脱出。得点圏に走者を背負いながらもホームは踏ませない粘りの投球で、スコアボードに5つのゼロを並べた。
この日は5回を投げて82球、打者19人に対して被安打3、与四球は2つ。三振を6つ奪って無失点。マウンド上やベンチで苦笑いを浮かべるシーンも見られながら、無失点という結果でまとめるのはさすがのひと言。
18試合で5勝6敗、防御率4.48と不完全燃焼に終わった昨季の悔しさを糧に、復活をめざして…。2月21日に41歳を迎えた大ベテランが、開幕に向けて順調な仕上がりぶりをアピールした。