ニュース 2022.03.10. 10:00

出てこい!ロッテの左のリリーフ

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ロッテ・鈴木昭汰 (C)Kyodo News
 ロッテのウィークポイントのひとつが“左のリリーフ”だ。

 13年から7年連続で40試合以上に登板した松永昂大、20年まではロングリリーフを中心に投げたチェン・グァンユウがいたが、昨季は左のリリーフに苦労した印象だ。

 昨季は開幕時、左のリリーフは一軍登録されておらず、ピンチの場面で左打者を迎えたときには田中靖洋が起用されていた。先発として期待された中村稔弥、鈴木昭汰がロングリリーフを務めた時期もあったが、“勝利の方程式”、“左のワンポイント”で起用されるような左のリリーフがいなかった。

 登板数を見ても、左のリリーフで救援登板が最も多かったのは中村と鈴木の11試合で、次いで成田翔の3試合。ちなみに昨季は左でリリーフ登板したのは中村、鈴木、成田の3人のみだ。これだけを見ても、いかに左のリリーフが不足しているかがわかる。

 昨季までの2年間はコロナ禍により20年が延長10回、昨季は9回打ち切りで左のリリーフがいなくても、先発が6回まで投げて、7回からは勝利の方程式で逃げ切ることができた。今季は再び延長12回まで戦う方針。

 左打者に強い右のリリーフ、1イニングを投げきれる右のリリーフがいれば問題ないと言われればそれまでだが、パ・リーグには吉田正尚(オリックス)、島内宏明(楽天)、柳田悠岐(ソフトバンク)、近藤健介(日本ハム)、森友哉(西武)など、左の強打者が各球団におり、左打者封じで左のリリーフが1枚いるだけでも心強い。

 ロッテは左のリリーフが手薄ということもあり、アピールすれば一軍で投げられるチャンスではある。

 昨季二軍で36試合・29回2/3を投げて防御率1.82だった成田翔は、2月17日の巨人との練習試合から3月2日のオリックスとのオープン戦にかけて対外試合4試合連続で無失点に抑えていたが、3月4日のソフトバンク戦、8日の日本ハム戦でいずれも失点。

 右打者のグラシアル(ソフトバンク)、ヌニエス(日本ハム)などに打たれるなど、対外試合の右打者の被打率は.412(17-7)と打ち込まれている。左打者の被打率も.286(7-2)だが、失点した4日のソフトバンク戦では三森大貴を遊ゴロ、上林誠知を右飛に打ち取った。

 昨季一軍登板のなかった山本大貴は、ここまで対外試合6試合・5回2/3を投げて、2失点。5日のソフトバンク戦では先頭の柳町逹に四球を与えると、一死後、栗原陵矢に右安、中村晃をセカンド・茶谷健太のファインプレーに助けられ二死としたところで降板。後を受けた廣畑敦也が暴投の間に走者の生還を許し、山本に失点がついた。

 そんな中で、先発とリリーフの両方できる鈴木昭汰が存在感を見せている。2月24日のソフトバンク戦で3イニングを投げて2失点したものの、そのほかの4試合はパーフェクトリリーフ。

 3月4日のソフトバンク戦では2-5の7回から登板すると、2イニング目の8回は上林誠知を147キロのストレートで見逃し三振、続く井上朋也も146キロのストレートで見逃し三振、最後はリチャードを136キロの変化球で空振り三振と、2イニングを4奪三振のパーフェクトリリーフ。9日の日本ハム戦も1-6の8回から登板し、わずか9球で1イニングを片付けた。先発、リリーフのどちらで起用されるか気になるところではあるが、オープン戦を見ていると、力強いストレートに空振りを奪える変化球を持ち合わせており、“勝利の方程式”を任せたくなるような安定した投球を披露している。

 左が手薄ということは、逆に言えば結果を残せば一軍で投げられるチャンスがあるといえる。昨季は左のリリーフが不在にする期間が長かったなかで、今季はこの課題を克服することができるのだろうかーー。

文=岩下雄太

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