2022.03.25 18:30 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 3 | 終了 | 11 | 広島東洋カープ |
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復活左腕を抜擢「僕が引っ張っていく」
DeNAの2022年シーズン開幕投手は、大卒5年目左腕の東克樹投手(26)に決定。三浦大輔監督が10日の練習前に発表した。
前日9日の練習中に監督から伝えられた東は「まさか自分が、というのは正直ありますけど」と戸惑いながらも「気が引き締まって、やってやるぞという気持ちが大きくなった。任された以上はしっかり役割を果たして、チームに勢いをつけられるように頑張りたい」と意気込んだ。
2020年2月20日にトミージョン手術(左肘内側側副靱帯再建術)を受け、21年9月下旬に一軍復帰。10月23日には8回零封と復活を印象付ける投球を披露し、5年目の今季は年間通して活躍が期待される“本格復帰”のシーズンとなる。
今年に入って実戦登板はまだ1度だけだが、「状態自体はいいので、このまま続けてやっていけたら」と調整は順調。11日の楽天戦(静岡)でオープン戦2度目のマウンドに上がる予定で、「イニングを増やして行って、どういうシチュエーションになったとしても0に抑えるというところを意識していきたい」と開幕戦に向けてのプランニングを明かした。
自身初の大役に「任されている以上は僕が引っ張って行くようなつもりでしっかりやっていきたい。今永さんが故障している中で、先頭に立って結果で示していきたい」とエースを欠いた先発投手陣の柱としての自覚も口にした。
3月25日に行われる広島との開幕戦は本拠地・横浜スタジアムでの開催。「球場のボルテージが高いと思うので、後押ししてもらいながら復活したんだぞというところを見せていきたい」と、ファンとの共闘で白星を掴むことを誓った。
三浦監督「自分らしく堂々と投げてもらいたい」
東を抜擢した理由について、三浦監督は「状態もいいですし、昨年後半もしっかり投げきった。今年一年間ローテーションを任せられるというところで東に決めました。ブルペンで投球を見ていても安定していますし、良い状態で問題ないというところで、総合的に判断して決定しました」と説明。
本人に開幕投手を伝えた際には「キッと顔が引き締まりましたね」と表情の変化から闘志を感じたようで、「自分らしく堂々と投げてもらいたい」とマウンドで躍動する姿を期待した。
また、「開幕を任せる訳ですから一年間しっかりとローテーションを守ってもらう。守るということはしっかりと数字も残ってくる。チームを引っ張ってもらう、先発投手も引っ張ってもらうと考えています」とエースとしての役割にも言及した。
「東自身もそうですし、チームとしてもスローガン通りの“反撃”の年にします!」と宣言した指揮官。前年最下位から巻き返しを期す三浦ベイスターズ2年目のシーズンは、厳しいリハビリを乗り越えた18年新人王の完全復活から幕を開ける。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)
▼ 歴代開幕投手
2022年 東 克樹【初】
2021年 - 濵口遥大[17試 5勝 7敗 防3.94]
2020年 ● 今永昇太[ 9試 5勝 3敗 防3.23]
2019年 ○ 今永昇太[25試 13勝 7敗 防2.91]
2018年 ● 石田健大[23試 3勝 7敗 防4.97]
2017年 ● 石田健大[18試 6勝 6敗 防3.40]
2016年 ○ 井納翔一[23試 7勝11敗 防3.50]
2015年 ● 久保康友[21試 8勝 7敗 防4.12]
2014年 ● 三嶋一輝[ 8試 1勝 2敗 防10.88]
2013年 - 藤井秀悟[21試 6勝 5敗 防3.54]
2012年 - 高崎健太郎[24試 7勝10敗 防3.20]
2011年 - 山本省吾[21試 2勝11敗 防5.92]
2010年 ● ランドルフ[16試 2勝 9敗 防4.25]
2009年 ● 三浦大輔[28試 11勝11敗 防3.32]
2008年 ● 寺原隼人[41試 3勝 9敗 22S 防3.30]
2007年 ● 三浦大輔[28試 11勝13敗 防3.06]
2006年 ● 三浦大輔[30試 8勝12敗 防3.45]
2005年 ● 三浦大輔[28試 12勝 9敗 防2.52]