「球を操れていなかった」
オリックスの山﨑颯一郎投手(23)が13日、京セラドーム大阪で行われた中日とのオープン戦に先発登板。
6回を投げて被安打4、奪三振3で2失点(自責は1)という結果も、与四球4の内容に「全然ダメでしたね」と反省を口にした。
昨季はシーズン終盤に先発として台頭し、11月には日本シリーズの先発マウンドも経験。6年目の今季は開幕ローテーション入りを目指して、3月6日以来となる2度目の実戦登板に挑んだ。
初回は三者凡退に斬る好スタートも、2回は先頭のダヤン・ビシエドにストレートの四球を与え、さらに高橋周平にはセンターへと運ばれて一死二・三塁のピンチ。ここは無失点で踏ん張ったものの、つづく3回も一死からブライト健太と岡林勇希に連続で四球を与えるなど、制球に苦しむシーンが目立つ。
3回まではなんとかゼロを並べたが、4回には味方の失策も絡んで一死三塁とし、木下拓哉に犠飛を許して失点。6回も一死一・三塁から木下に2打席続けて犠飛を打たれ、この日は6回を91球、被安打4・与四球4の3奪三振、2失点(自責1)でマウンドを降りた。
右腕は降板後、「全然ダメでしたね。球を操れていなかったと思います」と反省の弁。
それでも、ストレートに関しては「最初は力を入れて投げていたんですが、コントロールできる状況ではなかったので、球が強いだけでは試合にならないと冷静になって、5回からはバランスの良い投げ方に変えました」と、試合中に修正することができたと明かす。
日曜日の登板が続いており、このまま中6日で回っていけば開幕3戦目の先発が有力となるが、「期待はしてもらっていると思うのですが、今日は期待に応えられなかった」とコメント。
つづけて、「時間がないので調整していきたい。ピッチングも頭も成長していきたい」と、次回登板までに課題を克服していく考えも示している。
「最初から最後までローテーションを守れるようなピッチングをしていきたい」と語る山﨑だが、中嶋聡監督は「決まったところで、決まった順番で投げるものではない。勝ち取るものだと思う。そこに関しては競争してもらいます」と競争心を煽っている。
自らの力でローテのイスを掴み取ることができるか……。開幕も迫ってきている中、サバイバルレースはまだまだ続いていきそうだ。
取材・文=どら増田