「フェイスガード登場」「ブラバン復活」
天候不良のために大会初日の日程を順延していた『第94回選抜高等学校野球大会』が19日に開幕。開幕カードを制した浦和学院(埼玉)、和歌山東(和歌山)、九州国際大付(福岡)が2回戦進出を決めた。
開会式直後の第1試合は、昨夏に続き2季連続の甲子園出場となった浦和学院が、21世紀枠の大分舞鶴(大分)に4-0で勝利。4回に4番・鍋倉和弘の先制適時打に続き、5番・高山維月が大会第1号となる2ランをバックスクリーンへ放り込み加点。投げてはエース左腕の宮城誇南が9回117球を投げ2安打13奪三振の圧巻の内容で、チームを完封勝利に導いた。
第2試合は、春夏通じて甲子園初出場の和歌山東が延長戦の末に8-2で倉敷工(岡山)から聖地初勝利。1-1の同点で迎えた11回に和歌山東打線が相手先発を攻め立て一挙7得点。投手陣は横手右腕の麻田一誠を中心に左腕を挟む小刻みな継投で、倉敷工(岡山)打線を5安打2得点に抑えた。
第3試合は、九州国際大付がセンバツ初出場のクラーク国際(北海道)に3-2で延長10回サヨナラ勝ち。両チームともに堅守の締まった好ゲームは、10回一死一・三塁と攻め立てた九州国際大付の4番・佐倉任侠朗が決勝犠飛。クラーク国際も堅守で食らいついたが、甲子園初勝利に一歩及ばなかった。
なお、今大会からフェイスガード付ヘルメットの使用が許可され、大会第1号を放った浦和学院・高山など、多くの選手がプロ野球さながらの“新スタイル”で打席へ。楽器演奏による応援も許可され、生演奏の音色が3年ぶりに春の甲子園に響いた。
明日の大会2日目は、9時から第1試合の広陵(広島)-敦賀気比(福井)がプレーボール。第2試合は新型コロナウイルスの影響で出場を辞退した京都国際(京都)に代わって出場する近江(滋賀)が長崎日大(長崎)と対戦。第3試合は二松学舎大付(東京)-聖光学院(福島)が対戦する。