開幕3戦目の先発候補に名乗り
オリックスの山﨑颯一郎投手(23)が20日、京セラドーム大阪で行われた阪神とのオープン戦に先発登板。
6回を投げて被安打2、与四球も2。3奪三振で無失点の好投を見せ、オープン戦最終登板でアピールに成功した。
立ち上がりは先頭の近本光司にいきなりセンター前へ運ばれるも、その後は二塁手・安達了一の好プレーもあって3者連続の二ゴロで無失点のスタート。
2回も先頭の糸原健斗に内野安打で出塁を許し、一死から大山悠輔に四球を与えてピンチを招いたが、梅野隆太郎を三ゴロに仕留め、ロハス・ジュニアは空振り三振でピンチ脱出。2イニングを無失点で切り抜けた。
するとその後はエンジンがかかり、許した走者は4回二死の場面で四球を与えた糸井嘉男だけ。5回・6回と三者凡退に打ち取り、この日の仕事を完了した。
この日は6回を投げて102球、被安打2・与四球も2、奪三振3で無失点という好内容。これで3週続けて日曜日の登板となり、開幕3戦目の先発候補として良いアピールを見せた。
降板後は、「全体的に変化球を低めに集めるように頑張って、真っ直ぐはゾーンで勝負していこうと思っていきました」と今回のテーマについて語り、「前回の動画を見て、フォームがおかしいところがあった。キャッチボールで修正して、今日はある程度できたかなと思う」と手ごたえを口にする。
球数に関しては、「本当は6回を80球と言われていたので、ちょっとオーバーです」と反省気味。それでも、「前回よりはまとまっていたと思います。スライダーも途中から良くなって、カウントが悪い状態からスライダーを投げることができた。今日はスライダーの方が、真っ直ぐより良かったと思う」と、この日はスライダーがうまく使えた点を収穫に挙げた。
今後に向けては、「真っ直ぐのかかりというか、狙ったところにはあまり行っていなかったので、そこは修正していきたい」とコメント。
修正点として挙げたストレートについては、「僕の感覚的にはそこまで良くなかった。ズレがあるというのは分かったので、もう少し感覚とタイミングを良くしたい」と言及している。
前回は指揮官から喝も入れられたが、それを踏まえて臨んだ今回は「気合いを入れてというか、冷静に行けました。1週間しっかり準備をしていたのでまとまっていたのかな」とのこと。
いよいよシーズン開幕も迫る中、登板日については「まだ何も言われていない」ことを明かしたが、「足りないところは見つかった」と言うように、今後は本番を見据えて課題と向き合っていく。
取材・文=どら増田