助っ人不在の打線で開幕へ
プロ野球は3月25日にセ・パ両リーグの2022年シーズン公式戦が開幕する。
セ・リーグで最も遅い18時30分プレイボール予定の横浜スタジアムでは、昨季Bクラスに沈んだDeNAと広島が激突。
新型コロナウイルスと故障の影響で、外国人選手を欠く“和製打線”で開幕を迎えることになった2チームが、上位進出を目指しスタートダッシュを切る。
“代役”好調のDeNA、難敵攻略なるか?
DeNAは三浦体制1年目の昨季に続いて、投打の核を欠いた状態で開幕を迎えることになってしまった。
開幕投手最有力とみられていた今永昇太が左腕の故障で出遅れ、主軸のタイラー・オースティンとネフタリ・ソトも、コンディション不良で戦線離脱。外国人選手の入国が遅れた昨季同様の戦力ダウンを強いられる格好となってしまった。
ただ、自身初の開幕投手を務める東克樹がオープン戦で好投を見せており、ローテ2番手以降の大貫晋一、坂本裕哉も上々の仕上がり。すでに4番での起用が決まっている牧秀悟はOP戦打率4割に迫るハイアベレージを記録しており、オースティンに代わって外野の一角に入ると思われる楠本泰史も同打率.464、1本塁打、4打点と、猛烈に存在感を示した。
開幕カードで激突する広島には、昨季9勝14敗2分けと負け越した。特に開幕投手の大瀬良大地に対しては6戦4勝0敗、防御率1.24と完璧に封じ込まれており、昨季対戦打率5割を誇る好相性の宮﨑敏郎を絡めて、なんとか突破口を探りたいところ。
昨季は開幕8戦未勝利の泥沼スタートだっただけに、まずは1勝…。助っ人不在の不安と悪夢を拭い去る白星がほしい。
「横浜」と好相性の選手多数
一方、敵地・横浜に乗り込む広島も、この春は不安要素が浮き彫りとなる春を過ごした。
カブスに移籍した鈴木誠也が抜けた穴はあまりにも大きく、オープン戦の1試合平均得点は「2.7」の低水準。
昨季ブレイクの兆しを見せた林晃汰が開幕直前に二軍降格を命じられるなど、若手野手のアピールが乏しく、新4番候補の筆頭だった新外国人のライアン・マクブルームは来日が遅れた影響で、開幕二軍スタートが決まっている。
それでも、新打線の核となる西川龍馬、松山竜平の実績組が好調で、次代を担う坂倉将吾と小園海斗もOP戦で好成績を残し、順調な仕上がりをアピールした。
打数にばらつきはあるが、昨季は小園、西川、松山の3選手が横浜スタジアムで打率4割超えを記録しており、菊池涼介も打率.389、3本塁打、9打点と好相性。破壊力不足を指摘される打線も、いきなり横浜で火が点く可能性を秘めている。
【オープン戦の戦績】
De:☆-☆☆★☆☆☆-★★☆☆☆★★(9勝5敗2分け)
広:☆★★★★☆★-☆★☆★☆★-★(5勝9敗2分け)
【過去の対戦成績】
21年:DeNA 9-4-12 広島
20年:DeNA 14-2-8 広島
19年:DeNA 13-1-11 広島
18年:DeNA 11-1-13 広島
17年:DeNA 13-0-12 広島
合計:DeNA 60-8-56 広島
【開幕カード試合予定】
▼ 3月25日(金)
DeNA(東克樹)- 広島(大瀬良大地)
<横浜 18時30分>
▼ 3月26日(土)
DeNA(大貫晋一)- 広島(森下暢仁)
<横浜 14時00分>
▼ 3月27日(日)
DeNA(坂本裕哉)- 広島(遠藤淳志)
<横浜 14時00分>
【予想スタメン】
▼ 広島
1.(中)西川龍馬
2.(二)菊池涼介
3.(遊)小園海斗
4.(一)松山竜平
5.(三)坂倉将吾
6.(捕)會澤 翼
7.(右)末包昇大
8.(左)中村奨成
9.(投)
▼ DeNA
1.(中)桑原将志
2.(遊)柴田竜拓
3.(右)楠本泰史
4.(二)牧 秀悟
5.(三)宮﨑敏郎
6.(左)佐野恵太
7.(一)知野直人
8.(捕)戸柱恭孝
9.(投)