昨秋ドラフトの目玉がデビュー予定
プロ野球は3月25日にセ・パ両リーグの2022年シーズン公式戦が開幕する。
今年から名称が変わった埼玉県所沢「ベルーナドーム」では、昨季と同じ西武-オリックスの顔合わせでオープニングゲームが行われる。
このカードは昨季リーグ覇者と最下位の戦いではあるが、オリックスの開幕戦連敗記録、昨季から続く山本由伸の連勝記録、ドラフト4球団競合でプロ入りした新人投手の初登板など見どころ満載だ。
15連勝中の大エースに続き、第2戦は獅子をカモにする左腕か
前年のリーグ覇者オリックスは、最後の最後まで開幕投手を公表しなかったが、大方の予想通りエース・山本由伸を開幕投手に指名。昨年5月から公式戦15連勝中の右腕に、2010年以来となるチームの開幕戦勝利を託した。
エースを援護する野手陣は、昨季の主力に加え、後藤駿太やドラ4・渡部遼人がOP戦で好結果を残し、猛アピール。コンディション不良で出遅れていた宗佑磨や、手術明けの吉田正尚も無事に開幕に間に合い、昨季の基本布陣からオプションを増やした状態で開幕に臨む。
第2戦の登板が予定されている宮城大弥は、OP戦で3試合で防御率4.38と安定感を欠き、降板するたびに反省の弁を口にしていたが、“本番”の相手は昨季6戦6勝のお得意様だ。手応えを掴む初登板で弾みをつけたいところだろう。
由伸攻略の突破口は「1998年世代対決」から…?
対する西武は、選手会長も務める髙橋光成が2年連続2度目の開幕投手。山本との投げあいも含め昨季3戦3勝を記録したオリックスキラーが、今季もチーム初勝利をもたらすべく沢村賞右腕と投げ合う。
相手は公式戦15連勝中の大エース・山本だが、西武では山本と同じ「16年ドラフト4位」で入団した鈴木将平がOP戦打率.333の好成績を残し、新リードオフマンに定着。山本攻略の突破口を開く切り込み隊長としての活躍に期待がかかる。
いまだ未勝利の宮城と激突する開幕2戦目には、西武もとっておきのサウスポー、昨秋のドラフト会議で最多4球団が競合した隅田知一郎がプロ初登板初先発予定。解説陣もべた褒めするドラ1左腕はOP戦3試合に登板し防御率1.80と抜群の安定感を示しており、初対戦となるオリックス打線相手にどのような投球を披露するのか、そのデビュー登板に視線が集まる。
なお、第3戦目の先発投手は西武が渡邉勇太朗、オリックスが山﨑颯一郎となる予定。第1戦のエース右腕同士の投げあいに続き、第2戦は球界屈指の若手左腕、第3戦は190センチ超えの右腕対決と、先発投手の顔ぶれだけでも見どころ十分だ。
【オープン戦の戦績】
西:★★☆★★★☆★☆☆☆-☆★☆ (7勝7敗1分け)
オ:☆☆★☆★☆☆☆☆★★★★★☆ (8勝7敗0分け)
【過去の対戦成績】
21年:西武 8-2-15 オリックス
20年:西武 11-1-12 オリックス
19年:西武 17-0-8 オリックス
18年:西武 14-2-9 オリックス
17年:西武 11-0-14 オリックス
合計:西武 61-5-58 オリックス
【開幕カード試合予定】
▼ 3月25日(金)
西武(髙橋光成)- オリックス(山本由伸)
<ベルーナ 18時00分>
▼ 3月26日(土)
西武(隅田知一郎)- オリックス(宮城大弥)
<ベルーナ 14時00分>
▼ 3月27日(日)
西武(渡邉勇太朗)- オリックス(山﨑颯一郎)
<ベルーナ 14時00分>
予想スタメン
▼ オリックス
1.(左)福田周平
2.(一)ランヘル・ラベロ
3.(指)吉田正尚
4.(右)杉本裕太郎
5.(三)宗 佑磨
6.(遊)紅林弘太郎
7.(二)安達了一
8.(中)後藤駿太
9.(捕)若月健矢
▼ 西武
1.(中)鈴木将平
2.(二)外崎修汰
3.(捕)森 友哉
4.(一)山川穂高
5.(三)中村剛也
6.(左)ブライアン・オグレディ
7.(指)栗山 巧
8.(右)愛 斗
9.(遊)源田壮亮